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「汝、何をか好む?」 と孔子が聞く。 「我、長剣を好む」 と青年は昂然として言い放つ。 孔子は思わずニコリとした。 青年の声や態度の中に、余りに稚気満々たる誇負を見たからである。 血色のいい・眉の太い・眼のはっきりした・見るからに精悍そうな青年の顔には、しかし、どこか、愛すべき素直さがおのずと現れているように思われる。 再び孔子が聞く。 「学はすなわちいかん?」 「学、豈(あに)、益あらんや」 もともとこれを言うのが目的なのだから、子路は勢込んで怒鳴ように答える。 学の権威について云々されては微笑(わら)ってばかりもいられない。 孔子は諄々として学の必要を説き始める。 「人君にして諫臣が無ければ正を失い、士にして教友が無ければ聴を失う。 樹も縄を受けて始めて直くなるのではないか。馬に策(むち)が、弓に檠(けい)が必要なように、人にも、その放恣(ほうし)な性情を矯める教学が、どうして必要でなかろうぞ。 匡(ただ)し理(おさ)め磨いて、始めてものは有用の材となるのだ」 後世に残された語録の字面などからは到底想像も出来ぬ・極めて説得的な弁舌を孔子は有っていた。 言葉の内容ばかりでなく、その穏やかな音声・抑揚の中にも、それを語る時の極めて確信に充ちた態度の中にも、どうしても聴者を説得せずにはおかないものがある。青年の態度からは次第に反抗の色が消えて、ようやく謹聴の様子に変って来る。 「しかし」 と、それでも子路はなお逆襲する気力を失わない。 「南山の竹は揉(た)めずして自ら直く、斬ってこれを用うれば犀革の厚きをも通すと聞いている。して見れば、天性優れたる者にとって、何の学ぶ必要があろうか?」 孔子にとって、こんな幼稚な譬喩(ひゆ)を打破るほどたやすい事はない。 「汝の云うその南山の竹に矢の羽をつけ鏃を付けてこれを礪(み)がいたならば、ただに犀革を通すのみではあるまいに」 と孔子に言われた時、愛すべき単純な若者は返す言葉に窮した。 (中島敦『弟子』より) △△△△△△△△△△ 「……一つ確かめるぞ。武器は、剣なのか?」 「あんたはその鉄球でもなんでも使って構わないさ。俺だって、使えるもんは全部使う」 ただ周囲に海の渦巻きだけを響かせる丘の上で、静かに一度、そんなやりとりが交わされた。 問いかけたのは、長剣と二つの鉄球を身に携え、仕立てのいいスーツに身を包んだ青年。 答えたのは、純金の長刀を抜き放ち、今まさにその切っ先を青眼に据えた青年である。 ウェカピポの妹の夫、そして、宮本明と呼ばれる者たちだ。 その周囲を、固唾を呑んで取り囲む影は総勢8名。 海水に近い宮本明の側に、武田観柳、阿紫花英良、ジャック・ブローニンソン、操真晴人。 町並みを背に透かす義弟の側に、隻眼2、李徴、フォックス、キュゥべえ。 8名の内3名は人外であり、そのうち2名はヒグマである。 彼らに脇を固められ、李徴という名のヒグマに跨る拳法家フォックスはひたすらに落ち着かない。 また残りの5名の内3名は魔法使いであり、そのうち2名は魔法少女という分類の男である。 彼らを横目で見る純然たる魔法使いの操真晴人は、彼らのコスプレじみた様相に今更ながらに疑問を抱きつつも、全裸であるジャックの様相には及ばないことを再確認して、改めてこの場の異様な光景に思い至る。 「本当にこの場で決闘をおっぱじめる気なのか……」 インキュベーターと呼ばれる魔法の営業マンであるキュゥべえをほぼ真正面に見て、義弟と宮本明の中間位置に陣取った操真晴人は、両方の対戦者を交互に見て、口の中にそう呟いていた。 どうにか穏便にすませられないかと、晴人は思案を巡らせる。 先程のウェカピポの妹の夫の問いは、確かに公平で正当な決闘を行なうためには不可欠なものだ。 決闘とは、必ず対等な条件で行なわれなければならない。 通常の場合、その条件は武器。 宮本明が無言のままに抜いた刀は、武田観柳の魔法で作られた異様な長さの日本刀だ。 ウェカピポの妹の夫は、晴人が軽く話を聞いたところでは、ネアポリス王国の王族護衛官をしているそうである。その護衛官の戦闘法は、牽制に彼が投げた奇妙な形の鉄球を使うらしい。 武器があまりに異なっており、その確認は当然といえた。 「『使えるものは全部使う』……? それは、オレが『ネアポリス王族護衛術』の全てを用いて挑んで構わないということか」 「何度も言わせるな。そうだ……。お互いの全力だよ」 「……よし、受けよう。ならば他流の果し合いとも言えるな、これは」 義弟は宮本明の発言を受けて、あろうことか、肩にかけていたデイパックを後ろに放り投げていた。 李徴の背でそれを、フォックスが慌ててキャッチする。 動くには邪魔だというのだろうか。 しかし、操真晴人の目には、それは余りにも危険な賭けのように映った。 魔法の力を知る彼には、武田観柳が魔法で精錬した金の刀の威力を、ありありと想像することができる。 宮本明が構えるその刀は、目算でも全長150cm以上。人一人分の身長に匹敵するほどの長さがある。 それが、丸太を軽々と振り回す宮本明の手で操られるのだ。 まともに受ければ人間の体など紙細工のように切り裂かれるに違いない。 折角『使えるものは全部使う』という条件になったのなら、防御のよすがとなりうる物品をむざむざ捨ててしまうのは不適当に思われた。 そんな不安を抱きながら、晴人は日本刀を作り出した張本人である武田観柳の方を見やる。 決闘をふっかけた宮本明を力ずくででも止めるなら、観柳の行動は不可欠だろう。 白と金色をベースにした英国風の魔法少女衣装を身に纏う観柳はしかし、目を糸のように細めて微笑んでいた。 黒ずくめに赤をあしらった衣装の阿紫花英良が、観柳にテレパシーで問いかける。 『……観柳の兄さん、いいんですかい、むざむざ戦わせちまって』 『……まぁ、しょうがないでしょう。彼らの思考は意味不明ですが、逆にいい機会だと考えることもできます』 『何がいい機会なんだ、観柳さん』 『折角だからボクもその理由を聞いておこうかな』 『ちょっと教えてくれ、まともじゃねぇよこいつら。意味がわからん』 観柳が表情を崩さぬまま返した答えに、晴人、キュゥべえ、フォックスが次々と割り込んできた。 『なに、宮本さんの資産価値を、彼が算定して下さるというのですから、是非もない。 ……阿紫花さん、彼、義弟さんの実力を、いかが見ますか?』 『あー……、なるほど。いや、あの人もかなり修羅場くぐってそうですよ。アタシとは真逆の舞台ででしょうけどねぇ』 武田観柳は、宮本明の実力をここで知っておこうと言っているのだ。 森の中で出会って以降、彼はその類稀なる膂力で人々を驚かせていたが、どうにもその力は様々な場面で空回りする場合が多く、肝心のところでいまいち役に立っていない。 そのため、純然たる試合・決闘の中で、今後期待しうる戦力が如何ほどか、実力者同士で引き出し合い、見せ付け合って貰えるのならばそれに越したことはない。 阿紫花は得心したように頷くが、ただちにもう一言テレパシーに添えて返す。 『ですが……、これは決闘ですぜ? 死人が出かねねぇですよ』 『ええ、承知の上です。決着がついたら彼らが死ぬ前に即座に治療をしましょう。準備はいいですね皆さん』 『そんなこと言われても俺には何もできねえぞ……?』 『ボクとしては死に瀕して契約者が増えてくれると助かるんだけど……』 『あんたは黙ってろキュゥべえさん』 困惑するフォックスをよそに晴人がキュゥべえのテレパシーを喰って釘を刺した時、ウェカピポの妹の夫は改めて名乗りを上げながら、腰に吊った剣の柄に手をかけていた。 「『ネアポリス王族護衛術』を修めた王族護衛官、ウェカピポの妹の夫だ。お前の流派はなんと言う?」 明は一瞬、口を噤んだ。 宮本明が習得している技能は、兄・宮本篤と、師・青山龍ノ介との8ヶ月間の修行で身につけた、対吸血鬼のための荒削りなものである。しかしそれは、明の持つ潜在能力・集中力を驚異的なまでに引き出すものだった。 「……名前なんて大層なものは、ねぇッ!!」 明は、裂帛の気合を放つとともに、腰に手をやる義弟に向けて、瞬きの間に走りこんでいた。 決闘に開始の合図はいらない。 両者ともに柄に手をかけたのなら、それで最早戦闘は始まっている。 明の大上段からの斬り降ろしは、誰の目にも見えぬほどの高速であった。 あたかも明の腕が金光を放ちながら空間を断ち割ったようにしか、周囲の人間には捉えられなかった。 『アキラ、アブナイ!!』 ただ一人、今まで宮本明を心配そうに見つめていたジャック・ブローニンソンのみが、その動きを捕捉する。 李徴、そして隻眼2も、声を出さぬままに瞠目した。 ウェカピポの妹の夫は、その切り降ろしを、左に踏み込んで躱していた。 左腕を前に垂らし、屈みこむように上半身を撓ませた義弟の右手は、剣の柄ではなく、その腰の鉄球に掛かっている。 ――なんだと!? 明の背筋を悪寒が走り抜けた。 彼岸島の並みの吸血鬼相手ならば、今の速度の斬撃を避けられることなどなく、まして、即座に攻撃に転じられる体勢を取られることなどは絶対になかった。 ――切り上げる。このまま返す太刀で奴の胴を切り裂く!! 地面に切り込んだ金の刀を、明は咄嗟に引き抜きつつ、逆袈裟に振り上げようとする。 しかし宮本明がその挙動をまさに実行に移した時、彼の視界には、義弟の足元から螺旋状に立ち昇る、白い気流のようなものが映っていた。 宮本明の、物語を作る才能が昇華された予知能力。 それが彼自身に、義弟の行動の危険性を視覚的に認識させていた。 右足を軸に立ち昇る螺旋は、腰、肩、右腕と、その回転速度と密度を増しながら移動していく。 左半身をフリップのように後方へ捻り出しながら、義弟は右腕を鞭のように撓らせ、その勢いを指先のスナップ一点に収束させる。 密着状態から一気に5歩分程の距離を跳び退りつつ、ウェカピポの妹の夫は高速回転する鉄球を宮本明に叩きつけていた。 「くあっ!!」 初動の瞬間に鉄球とぶつかり合った刀は、その鉄球を切り裂くことなく、甲高い金属音を立てて押しあう。 両肩が軋むようなその衝撃を、宮本明は歯を噛んで耐える。 僅かな一瞬のせめぎ合いが、数十秒にも数分にも感じられた。 そして遂に、彼は高速回転を続ける重い鉄球を、横へと弾き返す。 だがその詰まったスイングのさなかで、彼の予知能力は再びその視界に白々と死の軌跡を描き出していた。 空へ弾き飛ばした鉄球。 その鉄球に嵌め込まれた14個の小球体が、流星のように身を襲うだろう――、と。 △△△△△△△△△△ 『背後に気を遣うのは、俺の拳法と同じか……』 フォックスは李徴の背中で、ウェカピポの妹の夫が行なった高速の回避動作について思案を巡らせた。 大地という強固なガードを背負い、前方の敵に集中するのが、フォックスの修めた跳刀地背拳である。 フォックスには、宮本明の斬撃や義弟が身を躱したその瞬間こそ見えなかったが、義弟がその斬り込みを躱し得た術理については推測できた。 出会ってから今まで、そして先程の決闘の瞬間も、ウェカピポの妹の夫は誰にも自身の背後に隙を晒さなかった。 隣や背後、自分の周囲に、常に人一人分の空間を保つように彼は振舞っている。 跳刀地背拳と同様、『ネアポリス王族護衛術』という流派の名は、比較的その内容がわかりやすい部類に入るだろう。 ――奴の流派は、その背中に他人を護衛するためのもの。だから常に、その人物とともに逃げられるスペースを意識しておくんだな。 襲撃者からは遠く、自分からは近いその位置取りを確保するための歩法は、日本では体捌き、中国では三才歩などという名称で伝わっている。 日常生活にまでその動きを染み込ませることにより、実戦でも、余裕や優雅ささえも感じられる挙動で回避動作を行なうことができるのだろう。 そして続け様に、高速回転する鉄球を刃の根元で受けてしまった宮本明に対して、武田観柳が軽い苦笑を零していた。 『あらら……やっちゃいましたね』 『どういう意味ですかい、観柳の兄さん』 『あの刀、“ヤキ”で造っちゃったんですよ。もう少し調整すべきだとは思いましたが、早速懸念していたことを……』 『……ああ。24金と鋼鉄じゃあ分が悪ぃや』 宮本明の持つ大太刀は、武田観柳が純度の高い金を用いて錬成したものである。 詳細な宮本明の要望から、外見自体は非常に立派な日本刀に仕上がっているが、如何せん観柳に刀鍛冶の知識があるわけではない。 扱いに慣れている上に、常に接触して魔力を流せる自分の回転式機関砲とは違い、刃付け、焼入れなどによる金属粒子の独特な構造までは再現率に乏しいであろう――と、彼自身そう考えていた。 金は展性・延性に富み、加工品の製造には向いた金属であるものの、その硬度は非常に低い。 それは古来より、金でできた武器が普及せず、装飾品に留まってしまっていた一因でもある。 業界用語で『ヤキ』と呼ばれる純金のビッカース硬度は150。18金程度まで他の金属を混ぜても、その硬度は大して上がらない。 それに対して、鍛えられた鋼鉄素材の硬度は軽く500~600を超える。 せめて14金。貴金属合金の中では最高硬度になりうるあたりまで、宮本明の試し切りの結果次第では調整しようかと観柳は考えていたのだが、その計画は度重なる明自身の突発的な行動でおしゃかになっている。 観柳が刀に込めた魔力は現在、その軟らかさで刀身がへたらないように復元する、形状記憶性で手一杯になっていた。 同じく魔力で形成された阿紫花英良の糸なら切断できるだろうが、純粋に物理的な硬度勝負になった時は、良くて引き分け、魔力による復元が追いつかなければ最悪へし折れる。 ただこの点は、刀に含まれる金成分が減れば減るほど観柳の魔力も落ちてしまうため、一概にどちらが良いとも言えない。 その調整はひとえに、宮本明との親和性次第であった。 ――ですが宮本さん専用に調整して差し上げても、彼、物持ち悪そうですからねぇ……。 宮本明は鞘走りの確認だけで終始してしまっていたが、それはつまり、彼の武器への関心がその程度であるということを示している。 武田観柳ならば、商品の刀は刀身だけでなく鞘、柄、鍔の拵えを確かめるのはもとより、刃紋の浮きや反りの角度まで検証しておく。 そしていよいよの業物ともなれば、専用に砥ぎ師を雇って据物斬りに挑んでみるのが常だった。 武田観柳は刀を造った本人として、その性能と価値を把握されず扱われることに、なんとも遣る瀬無い心持ちになった。 ――明さんは、武器を選り好みできる環境にいなかったんでしょうがねぇ……。 阿紫花英良は、武田観柳と同じ光景を見て、そのような感想を抱いていた。 初対面の時に棍棒を丸太と言っていたり、その後も狂ったように丸太を求めていた彼の言動から、阿紫花は漠然と、彼の過ごしてきた戦いの日々を推察していた。 恐らく、特定の得物に拘らず、武器を使い潰しては捨て、新しい武器を探しては拾う、そんな連戦の地獄だったのだろう。 主要な武器として丸太を第一に持ってこようとする思考は、その名残に違いない(丸太だって、そうあちこちに散乱している物品ではないだろうが)。 だがその割には、明は使う武器に過度の信頼を置いているように阿紫花には見える。 阿紫花が自分の人形に抱く信頼は、手ずから日々調整を行なっているが故のものであり、手に馴染まない新品の武器は、よくよく試用と調整を重ねた後でなければ、実戦では怖くてとても使えない。 鋼鉄より遥かに軟らかい金の刀を折れずに保たせている観柳の魔法は確かにすさまじいが、あれほどまでに荒い使い方をしていいものではないだろう。 阿紫花が見るに、あの純金の大太刀ならば、重量を活かして、遠心力で最も速度のつく先端を当てることが、最大の攻撃手段たりうる。 速度の出ない根元では、斬れない。 さらに地面に切り込んだ直後の返す太刀ならば、その切れ味は恐ろしく落ちている。 『鉛刀の一割』という言葉があるように、鋼鉄以外の刀ならばなおさら、まともに斬れて一回だ。 観柳の『金の引力』により刀身の切れ味が完全に回復するには、阿紫花がソウルジェムで感知する限り2~3秒の間隙が必要なようだった。 宮本明は、その性質を把握する必要があるだろう。 力任せに揮って、いつでも応えてくれる武器ばかりだとは、限らない。 『明さんは気づきますかねぇ?』 『気づいて欲しいところです』 『……刀より先に気づかなきゃならねぇこともあるがな』 阿紫花英良と武田観柳の一瞬のやりとりに、フォックスがテレパシーを加えた。 直後に宮本明の身に何が起こるか、フォックスは知っている。 義弟と行動をともにしていた彼や李徴は、隻眼2から『その現象』を伝え聞いている。 李徴と隻眼2の、息を呑む音が聞こえた。 義弟が打ち込んだ『壊れゆく鉄球(レッキング・ボール)』の、奥義が開帳される瞬間であった。 △△△△△△△△△△ ……どこまでもこの人は、正々堂々さを求めるんだな、と、僕は思いました。 「――ネアポリス護衛式鉄球、『衛星』」 ウェカピポの妹の夫さんは、そのように自身の技術の名を呟いていました。 誰に聞かせるわけでもなく。 飛び退った後に即座に剣を抜き放ちながら、それでも彼は、対戦相手や周囲に未知の技術を、教えてくれていたのでしょう。 宮本明さんという方が、辛くも受け止めたその鉄球は、僕が以前受けたのと同じものです。 そこから飛び出す小鉄球は最大14個。 質量が減った分、その小鉄球一つ一つに伝達される速度と回転は、本体の鉄球を上回ります。 ヒグマを狙うのにも使われる、人間の用いるショットガンのようなものと考えることができるでしょう。 弾体の威力・速度は、一つ一つが銃弾に匹敵するはずです。 生身の人間が受ければ、即死もありうると思いました。 ほぼ密着状態で『壊れゆく鉄球(レッキング・ボール)』を受け止めてしまった宮本明さんに、その小鉄球群を回避する術はない――。 僕は確かに、その瞬間までそう考えていました。 「フッ、シィッ――!!」 宮本さんの歯の隙間から、風を切るように息が吹き出されたのを、僕は聞きました。 ホウセンカの種や、砕け散る彗星のように、14個の小鉄球が炸裂し、その全てが宮本明さんの体の各所へ襲い掛かります。 ですがその時、宮本さんの上半身は、信じられないほどの高速性と精密性を持った動きで鉄球群の中を左右に振盪しました。 残像を伴う程の機敏さ。 ほぼ同時に着弾するであろう『衛星』の隙間へ、まるで初めから予測できていたかのように潜り込み、迷路の中から一瞬で最適経路を選択するかのように、彼はその全てを躱していたのでした。 △△△△△△△△△△ フィクションの中で、人間が銃弾や弓矢を自在に躱す――という描写はよく見られる。 パロロワでも、そんなことは日常茶飯事だ。 だがこれを一般の人間が行なうことに対しては、写実主義を重んじる書き手たちから往々にして大ブーイングが飛んでくる。 大半の読者、特に実銃や弓を撃ったことのある人は、この表現にリアリティを感じないだろう。 似たようなことが原因で批判に合い、残念ながら破棄になってしまったSSもいくつか見知っている。 だが実例がある。 この隴西の李徴は、かつて渉猟した実在人物の伝記において、その現象を目の当たりにした。 合気道の創始者・植芝盛平翁は、1924年、関東軍特務機関の斡旋により満州からモンゴルに渡っていた。 その際、彼は満州の支配者・張作霖の策謀により、幾度も銃撃戦の死の淵に立たされている。 だが彼は、その身に向かって放たれる小銃の弾丸を悉く躱し、その時の体験をこのように語っていた。 「弾丸よりも一瞬早く 白い光のツブテがぱッと飛んでくる それをぱッと身をかわすと あとから弾丸がすり抜けてゆく」 (『植芝盛平伝』より) 彼は帰国後に、その体験を証明するべく、モーゼル銃を発砲させて、二度同様の実験を行なっていたが、その際も彼は銃弾の全てを自在に避けたのだという。 宮本明なる青年の洞察力は、弱冠にしてその名人の域に達しているのだと言えよう。 ……まぁでもこの場合、彼の行動は全く以て、無駄に洗練された無駄のない無駄な動きなのだが。 △△△△△△△△△△ 自分の視界の左半分が欠落していることに宮本明が気づいたのは、その回避行動を完了して、今一度ウェカピポの妹の夫を捕捉しようと身構えた時であった。 「え……?」 視界だけではない。 音も、匂いも、手足の感覚も、自分の左側にあるものは何一つ認識できなくなっている。 自分が持っているはずの金の日本刀も、左腕がどの位置を握っているのか解らない。 左脚がどこにあるのか、本当に地面についているのかさえも解らない。 「ちょっ……、なんだよ、どういうことだよこれ……ッ!?」 周りを取り囲んでいるはずの立会人たちも、向かって右側にいる者だけしか見えない。 街並みも、脇で渦巻く潮騒も、宮本明の感覚に残っているのは、自分の右側のものだけであった。 「どこだよッ!? あの男は、どこにいるんだよッ!!」 「……ネアポリス護衛式鉄球、『左半身失調』」 狼狽えながら辺りを見回す宮本明の左脇にぴったりと密着して、ウェカピポの妹の夫は彼の耳に向けてそう呟いていた。 それほど近くからの囁きも明には聞こえていないようで、彼は恐怖に引き攣った顔で必死に義弟の姿を見つけようと眼を動かしている。 周囲にいた立会人、特に、今まで義弟と行動を共にしていなかった操真晴人、武田観柳、阿紫花英良、キュゥべえ、ジャック・ブローニンソンの驚愕は凄まじかった。 傍から見てこれほどまでに異様な光景があるだろうか。 ウェカピポの妹の夫は、宮本明が『衛星』という小鉄球の回避に専念している間、静かに彼の左側から歩み寄り、抜身の剣を持ったままその位置取りに入り込んでいたのだった。 既にその鉄球は14個の『衛星』と共に彼の手元に戻り、ホルスターに回収されている。 「……魔法を上回る技術も、あるのか……」 操真晴人が驚きと感嘆を交えて漏らしたその吐息を、宮本明は耳に捉える。 彼が見据える視線の先を追い、宮本明は、消失した左側の世界の延長線上に、ウェカピポの妹の夫が潜んでいるに違いないと結論付けた。 「この辺かああッ!!!」 「その通りだが遅すぎるな」 宮本明の刀がめくら撃ちに左側へ流れる遥か前に、ウェカピポの妹の夫は、宮本明の左脇の下を深々と剣で切り裂いていた。 バランスを崩して地面に横倒しになった明は、最初、自分の身に何が起こったかを理解できていなかった。 しかし数秒後、切り裂かれた傷口の痛みと、目の前に立つ義弟の姿が、彼の感覚に戻ってくる。 ウェカピポの妹の夫は、剣についた血液を丁寧に露払いしながら、眼下の宮本明に言葉を投げかけていた。 「腋窩の動脈を切った。このままでは失血死するから、早く手当てをしてもらえ。 おい、立会人、決着はついた。奴の処置を頼むぞ」 「はいはい。予想外に面白いものを拝見できましたよ」 「……ふざけんじゃねぇ。決闘はまだ、終わっちゃいねぇだろう……!!」 どくどくと流れ落ちる自分の血を、強引に脇を締めて筋力で止め、宮本明は右腕だけで刀を構えて立ち上がっていた。 左側が血染めで真っ赤になった着衣を気にもかけず、手当てに寄って来た武田観柳の制止も聞かず、彼は再び、ウェカピポの妹の夫に向けて走る。 既に剣を仕舞い、踵を返して自分の陣へ帰ろうとしていた義弟の背中は、隙だらけに見えた。 その義弟の左手が、腰元のホルスターで鉄球を回していることに気付いたのは、食い入るように成り行きを見つめ続けていた、隻眼2だけであった。 △△△△△△△△△△ 二人の持つ、技術という手札は、次々とめくられていきます。 彼らが『決闘』という殺し合いに、主張の是非を委ねるのは、その手札の枚数や相性、引き合わされ方が、既に何らかの大いなる意思によって決定されているからと考えているからかも知れません。 宮本明さんの『怪力』も『予測能力』も『粘り強さ』も、確かに素晴らしい切り札だと思います。 生半可な強さの人間やヒグマなら、歯牙にもかけず彼は斬り倒してしまえるでしょう。 一対多数の乱戦で、周りの雑魚の全てをまとめて対処・殲滅するには、とても良い組み合わせの手札なんだと思います。 ですが、宮本さんは、その自分の手札の相性を、ほとんど考慮していないように見えました。 義弟さんの『衛星』と『左半身失調』は、宮本さんと同じく、一対多数の乱戦にも適応している切り札ですが、その性質は根本的に異なっています。 ――彼の手札は、一対多数の戦い全てを一対一に分断し、戦場を切り抜けるためのものなのだと、僕には思えました。 加えて、恐らく彼の『鉄球』には、まだ切り札が残っています。そして『剣』にも。 それらの手札全てを総合した場合、恐らく、義弟さんの能力はむしろ一対一の戦いにこそ特化した技能となるのでしょう。 恐らく今、背後を晒した義弟さんに突っ込んでゆく宮本さんは、義弟さんの最も得意とする相性の相手なのでした。 △△△△△△△△△△ 宮本明がその大太刀を片手上段から振り下ろした時、彼の視界は、切り倒すはずだった義弟の体が信じられない挙動をとる様を捉えていた。 振り向きながら金の太刀に触れた義弟の右腕が、関節の存在を無視するような動きで刀身を這い登る。 蛇のように螺旋を描きながら刀の峰を押さえ込んだ彼の腕に続き、今度はその体が、地面から羽のように舞い上がった。 「なっ――!?」 振り下ろす自分の動きに加え、さらに得物の先端へ突如人一人分の体重が乗ったことで、宮本明は前方につんのめった。 義弟は刀身の峰を一度踏み込んで、更に上へと駆け上がる。 宮本明の目の前に、義弟の靴底があった。 ゴグ……ン。 と、そんな鈍い音が、自分の頭蓋骨に響くのを明は聞いた。 頚椎から脊髄がびりびりと衝撃に沈み込むような感覚を受け、明はそのまま地面に激突する。 うつ伏せになった自分の脇に、何かの着地する音が聞こえ、同時に首筋に冷たいものが触れていた。 「ネアポリス護衛式中剣、『壁上の翅(フライ・オン・ザ・ウォール)』。 お前のような暴漢から要人を護るための、先祖代々受け継ぐ剣術だ」 ウェカピポの妹の夫は、鉄球の回転を全身に回し、螺旋状に刀を受け流していた。 そして刀身と宮本明の頭を踏んで飛び上がり、突き倒した彼の上へ、抜剣しながら降り立ったのだ。 落下の勢いを加えた剣は、義弟がそのつもりであれば、容易く宮本明の首を断ち落としてしまっていたことだろう。 地に激突してひしゃげた宮本明の鼻から、どろりと血が滴り落ちてくる。 力の抜けた左脇からは、再び勢い良く鮮血が吹き出し始めてくる。 明の口の中は、一面鉄の味でしょっぱかった。 「宮本さん! 何回負ければ気が済むんですか! まったくもう……」 「観柳さんは……、黙っててくれ……」 遠間から呼びかける武田観柳の声に、宮本明は首筋を剣に抑えられたまま震えた。 ――確かに、これがただの試合か何かだったら、俺は文句なしに負けだ。 ウェカピポの妹の夫が身に着けている鉄球の術理など、さっぱりわからない。 かろうじて鉄球の形状から、散弾のような二段階攻撃が来ることまでは予測できたが、避けたところで、衝撃波だけであんな不可解な現象が起きることなんてわかるはずもない。 ようやく刀を当てられても、綺麗に受け流されてカウンターだ。 彼岸島に、こんな戦い方をするやつはいなかった。 吸血鬼も邪鬼も、ただ自分の能力をまっすぐにぶつけて来た。だからこそ俺もそれに力で応え、押し勝ってこれた。 こんな、相手の死角に潜り込み、相手の力を利用して倒すような戦法を採る敵とは、相性最悪だ。 唯一、こいつに近い実力を持った相手として俺が想像できるのは、雅か兄貴くらいだ。 そうだ。 雅との対決で、何回か斬られたり押さえ込まれたりしたくらいで決着がつくわけはない。 死ぬか、殺すか、『決闘』の勝敗なんて、それでしかつかない。 ――だから、俺はまだ、負けてない。 △△△△△△△△△△ 「うおっ――」 前触れもなく、ウェカピポの妹の夫の両足が掬われる。 仰向けに倒れる義弟が見やった足元では、宮本明がなりふり構わぬ双手刈りで、義弟の体を後方へ押し倒していた。 「決闘は、殺すまで勝ちじゃねぇんだよぉッ!!」 「――確かに、一理あるッ!!」 首筋に触れていた義弟の剣を左手でもぎ取り、脇から血を吹き出しながら、宮本明は地面の義弟へ向かって、二刀流となり襲い掛かる。 ウェカピポの妹の夫は、状況を理解するや、即座に地上を転がった。 そして腰に手をやり、回転しながら抜き放ったベルトで、踊りかかる宮本明の左手首をしたたかに打ち据えていた。 手の皮がめくれ返るほどの衝撃で、明の左手からは剣が落ちる。 右手の刀は、義弟の転がった地面を空ぶる。 転がった先でウェカピポの妹の夫が立ち上がるのに向けて、明は再び金の刀を、出血を厭わぬ両手持ちにして走りこんでいた。 今度は、上段からの切り込みではない。 金の刀を腰だめにしたまま走りこみ、受け流されることなく、即死級の勢いをその長い刃に乗せて体当たりしようとしているのだった。 「ネアポリス王族護衛術――」 しかしその瞬間、明の視界は、義弟の呟く声と共に一面紫色に覆われていた。 何が起きたのか理解できぬうちに、その紫色の空間がギュルギュルと渦を巻いて、明の両腕に絡みつく。 ――これは、あいつの着ていた、スーツ……。 そう考えた瞬間には既に、上着を脱いだウェカピポの妹の夫の顔が、明の目の前にあった。 明の視界の中に、白い未来が螺旋状に逆巻く。 紫色のスーツで幻惑・捕縛した明の腕を右手で引き込みながら、義弟は地面から伝わる回転力を全身に流し、左腕に収束させる。 その回転を伴った左裏拳が、綺麗に自分の顎先を打ち抜く未来を、宮本明は確認した。 「『払暁(ブレイクアウト)』」 カウンターの勢いで叩きつけられたその拳に、宮本明は人形のように後方へ吹き飛ぶ。 義弟は手元に残ったスーツの中から重い金の日本刀を引き出し、右手に掴んだままのベルトを投げ捨てて、腰から鉄球を掴み出していた。 「おい、義弟さんよ!? 追撃する気なのか!?」 「プリーズストップ!! アキラが死んじゃうよ!!」 「決闘の終了条件をどちらかの死亡だとしたのは向こうの方だ。オレはその流儀に従うのみ!!」 周りからフォックスやジャックが声をかけるも、ウェカピポの妹の夫は一瞬も躊躇することなく、倒れ伏す宮本明に向けて『壊れゆく鉄球(レッキング・ボール)』を投擲していた。 まだ、宮本明には息がある。 自分の武器を失っても、決してその殺意を失わない、強く鋭い光が彼の目に宿っていることを義弟は見た。 そして何より、先程打ち込んだ拳の手ごたえで、義弟は確信していた。 「貴様はまだ向かってくる気だ!! 自分から後ろに跳んでいたのだろう!!」 「が、あ、ああああっ……!!」 呻きながら、宮本明が燃えるような瞳で起き上がる。 彼は先の瞬間、咄嗟に義弟の腕の動きを予測し、突進する脚の動きを無理矢理留めて、でき得る限りの速度で後方に跳ねていた。 その分、義弟の渾身の拳によるダメージは軽減されていたことになる。 明は即座に飛来する鉄球の軌道を予測し、あろうことか、高速回転する鉄球を、その右手で掴み取っていた。 △△△△△△△△△△ 「うおおおおおおおっ――!!」 骨が軋む。 凹凸に富んだ鉄球の回転で、皮膚が破れ、肉が抉られる。 それでも宮本明は、『壊れゆく鉄球(レッキング・ボール)』を掴んだまま離さなかった。 飛び出そうとする『衛星』までもを押さえ込み、嫌な音と焦げ臭い匂いを漂わせて、その回転を押し留める。 「だああああああっ!!!」 そして彼は、驚愕するウェカピポの妹の夫に向けて、その鉄球を投げ返していた。 それは回転を帯びさせたわけでもなく、ただの素人の投擲に過ぎない。 だがしかし、その速度と狙いだけは、確実に人一人の肉体を破壊して余りあるものを秘めていた。 「くっ――!」 瞬間、ウェカピポの妹の夫は、もう一つの鉄球を、目の前の地面にぶち当てていた。 「ネアポリス護衛式鉄球、『衛星』!!」 花火のように吹き上がった小鉄球が、対空弾幕のように宮本明の鉄球を迎撃し、その軌道を逸らす。 義弟の鉄球には、投球技術に秀でたウェカピポのような、飛来する鉄球を鉄球自体で打ち落とすなどという常軌を逸した精密さはない。 その分、彼は投球技術以外の『ネアポリス王族護衛術』でそれをカバーしようと修練に励んできていた。 頬を掠めて去る明の投球を避けて、彼は重い金の日本刀を構えて走り込む。 宮本明には、先の鉄球を受け止めた際に『左半身失調』の回転が伝導されていた。 義弟の視界内で、明は義弟が叩き落した王族護衛官の剣を必死に掴み上げているが、最早その左半身はほとんど動いていない。 確実に、今の彼は左側を認識できていなかった。 ――正真正銘、この一撃で最後になるな。カタを、つけさせてもらう。 義弟は宮本明の左側から、その手に持つ金色の死を、運び込む。 △△△△△△△△△△ 宮本明は、欠落した視界の左側に、白く義弟の足跡を見ていた。 彼の体重、身長、立ち居振る舞いから無意識下で算出した、未来の足跡である。 1秒後、2秒後、3秒後。 ウェカピポの妹の夫は正確にその足跡を踏んで、宮本明の首を断ち落とそうと、金の日本刀を振り下ろしにくるだろう。 明は、赤黒く血まみれになった右手に剣を掴み、ハァハァと息を荒げる。 先程まで大太刀を持っていた感覚からすると随分と軽い。 左脇からの出血も既にかなり大量に及び、貧血で意識が朦朧としてくる。 ――正真正銘、この一撃で最後になるな。カタを、つけさせてもらう。 宮本明が最後に残した策は、その未来予知で予測した義弟の攻撃タイミングに合わせ、右回りに体を回し、振り下ろされる日本刀を受け止めながら義弟を切り殺すというものだった。 右肩にかけたデイパックをクッション・バンパーとして斬り下ろしを受け流し、そのまま右手の剣で横薙ぎに義弟を斬る。 1秒後、2秒後、3秒後。 白い足跡を義弟が踏んでくるのが感じられる。 体の真横で、義弟が刀を振り上げるのが予測される。 「今だっ――!!」 宮本明は、横座りの上半身を勢い良く時計回りに振り抜いていた。 半回転した視界の中に、まさに義弟が振り下ろす刀の輝きが映っていた。 しかしその刃は、肩のデイパックには、触れなかった。 ――えっ。 その刃は、デイパックをちょうど通り過ぎた、宮本明の右下腕に斬り込んでいた。 「があああああああッ!!!」 肉が裂けた。 尺骨がへし折れた。 指への神経を切断されて、剣が地に落ちる。 宮本明は、一般人が12キログラム近い重量の金の日本刀を持った際に生じる動作の遅れを、予測から外してしまっていた。 彼岸島の人間や吸血鬼を基準にしていた自身の未来予知の校正を、完遂できなかったのだ。 義弟はそのまま、日本刀の重量で腕ごと彼を断ち切ろうと力を込める。 しかしその瞬間、義弟の持つ刀の柄に、蛇のように駆け上がるものがあった。 ――宮本明の左腕。 斬り下ろしを耐えた明は、すんでのところで『左半身失調』から回復していた。 「しまっ――!?」 「シェアッ!!」 身を引こうとした義弟の腕に、勢い良く跳ね起きた宮本明のハイキックが衝突した。 ボギン。 と鈍い音を響かせて、華のように張り裂けた義弟の左肘から血と骨の破片が飛び散る。 「ぐおおおっ――!?」 「お……わ、り、だああああっ!!」 地面にもんどりうった義弟は、落ちている自分の剣を、無事な右手で必死に掴んだ。 しかしその時には既に、奪い返した金の日本刀を左手で逆手に持った宮本明が、彼の上に馬乗りになっていた。 義弟は、咄嗟に右手の剣を振り上げる。 しかしそれよりも、宮本明が彼に日本刀を突き立てる動作の方が、早かった。 義弟の振った剣は、力なく明の顔の横を逸れ、見当違いの場所を切り裂いていた。 ――勝っ、た……。 大量出血で、ほとんど何も見えなくなった宮本明は、ただ自分の腕に伝わる手ごたえで、深々と義弟の体に自分の刃が突き刺さったことを確認した。 そして決闘の勝利に安堵した瞬間。 宮本明は自分の背後から鋭い斬撃を受けた。 首筋に激しい灼熱感を覚えて意識が闇に飲まれるその瞬間に、宮本明は、ウェカピポの妹の夫のか細い呟きを聞き取っていた。 「――ネアポリス護衛式中剣、『切断からの続開(スタート・オール・オーバー)』……」 △△△△△△△△△△ 宮本明が目を覚ました時、目の前にはタバコを咥えた阿紫花英良の神妙な面持ちがあった。 状況を理解できぬまま身を起こした明があたりを見回すと、そこは屋外の丘ではなく、オフィスビルと思われる建物のロビーであった。 寝かされていたソファーの上に腰掛ける明へ、阿紫花は紫煙を吐きながら呆れ顔を見せる。 「本当、呆れた根性ですよアンタ。アタシと観柳の兄さんの反応が少しでも遅かったら二人とも死んでたところだったんですからね?」 「え、英良さん……。決闘は、一体どうなったんだ……?」 「アンタの粘りで、結局は引き分けってとこですかね」 阿紫花が顎をしゃくった先には何事もなかったかのようにスーツを着て佇んでいるウェカピポの妹の夫がいた。 彼は明が目を覚ましたことに気づくと、軽く微笑みを浮かべて歩み寄ってくる。 「お前のような真摯に勝利を目指し続ける男と立ち会えて光栄に思う。 互いに、悔いのない決闘ができたのではないか?」 「……あんた、一体どうやって、俺の刀から無事で……。いや、それよりも俺が最後に受けた斬撃は……」 「ああ……あれか。オレにもギリギリの賭けだったぞ」 義弟は明に向けて、左腕の袖をまくって差し出した。 明が蹴り折った肘から、掌に至るまで、螺旋状に阿紫花英良の魔法の糸で縫われている。 「お前に折られた腕を回転させて刃を引き込み、かろうじて僅かに心臓からずらせた。それでも大動脈に刺されて、そのままでは死を免れなかっただろうがな」 「それじゃあ、あの最後の斬りつけは……」 「西洋剣術には『裏刃切り』があるんだぜ、脳筋さんよ」 明の発言に、遠くから答えが返ってきた。 義弟と明、阿紫花が顔を振り向けると、ロビーの奥で待機していたらしい残りの一行がぞろぞろと歩いてきている。 返事をしたのは、李徴の上にまたがっているフォックスの声であった。 それに頷いて、義弟は明に向けて補足説明を加える。 「日本の刀は良く斬れるらしいが、オレたちの剣は斬ることだけを目的には作られていない。 斬り付けたところで、それこそお前ほどの腕力がない限り甲冑には弾かれるからな」 王族護衛官の使う剣は、分類としてはバスタードソードという、両手・片手でともに活用できる剣に当たる。 キヨンと呼ばれる十字鍔は、相手の刃を受け止められるよう凹面に切ってあり、ポンメルと言う柄頭には近接打撃用の稜を打ち出したナットが留まっている。 斬撃に特化した日本刀よりも、近距離での多彩な戦術に対応できる構造になっていた。 フォックスが『裏刃切り』と呼んだのは、その西洋剣術における接近戦の攻撃手法の一つ、『ラップショット』のことである。 概して盾を持つことの多い西洋での剣闘では、密着での正面からの打ち合いは有効打が出しづらい。 そのため、西洋剣術には『相手の背後から』切りつける技術が発生した。 その剣が諸刃であることを活かし、わざと外して相手の裏に流れた剣先を、肩・腕と手首を鞭のようにしならせ回転させることで引き戻し、相手の首筋や尻に高速の斬撃を叩き込むものである。 『西洋剣は切れない』というイメージは半ば一般化しているが、これは多分に個人の好みに依っており、厚さ40cmの肉塊や牛の大腿骨を切断するくらいならば、西洋の剣でも可能である。 義弟の剣においては彼自身が調整しており、リカッソはやや短め、刃先はやや鋭利に手入れをしていた。 宮本明が自分の首筋を触れてみると、そこには首筋の左半分を深々と切断された跡が縫い目となって残っている。 頚動脈はおろか、食道、気管、頚椎の端までを一撃のもとに吹き飛ばされていたのだ。 阿紫花英良と武田観柳がその場にいなかったら、ほとんど即死は免れなかっただろう。 「……すげぇよ、義弟さん、あんた……」 宮本明は、自分に刻まれた数多の傷跡を確かめて、ポツリと呟いていた。 最終的に、かろうじて引き分けと呼べなくもない終結をみたが、初めからこの決闘を見返してみれば、その戦績は実質、ウェカピポの妹の夫が2勝している。 その上でもつれ込んだ最後の最後でも勝ちきれなかったとなれば、明の内心ではそれは完敗に等しかった。 「……俺の負けだ。煮るなり焼くなり好きにしてくれ」 「いや、引き分けだ。オレたちそれぞれの主張がどうなるかは、ひとえに立会人の意向にかかっている」 ウェカピポの妹の夫は、項垂れる宮本明に対してそう声をかけ、武田観柳や阿紫花英良に目を配る。 フォックス、阿紫花、ジャック、晴人が観柳と目を合わせ、観柳は最後に李徴と隻眼2を見やってから明に話しかける。 「……とりあえずですねぇ。ご自分が了承した決闘で勝ちきれなかったのですから、『何があろうと羆は殺さなくちゃいけない、一匹たりとも残しちゃいけない』という主張が通らないのは解りますね?」 「ああ……。それくらい、わかってるさ……」 観柳は振り返って義弟にも言う。 「ですが、義弟さんの『命を差し出してもらう』というのもナシですよ?」 「まぁ、そこは当初から覚悟の有無だけの問題だからな」 観柳はそこで、気絶中の明から回収していた金の日本刀を、再び取り出した。 それをロビーの床に突き立たせ、言葉を続ける。 「今回の決闘で、私はあなたが、相当に大きな金剛石の原石にも匹敵する人物であると思いましたよ。 ですがそれもまだまだ原石であるまま。この玉を真に美しく価値ある商品にするには、あなたの受けた修練は荒すぎだったと思わざるを得ません」 観柳は、フォックスから手まねでノートパソコンを受け取り、明に渡す。 そこには、隻眼2が口頭で述べた、この島で繰り広げられた活劇の様子、そして李徴が記したパロロワのプロットが、克明に記されていた。 明は、その文章力に衝撃を受けた。 曲がりなりにもかつて物書きを目指していた明をして、『及ばないかも知れない』と思わせるほど多彩な文章がそこに躍動していた。 読み進めながら隻眼2や李徴を交互に見やる明に向かって、観柳は再び言葉を繋ぐ。 「人間にもいろいろいるように、羆にだっていろいろいるんでしょう。私にとっては驚きの連続。 この『ぱぁそなるこんぴゅうたぁ』だって、明治に持って帰れたらどれほど良いことか。構造を知りたいものです。 ……私達はまだまだ、学ぶべきことばかりなのですよ」 明は頷いていた。 今まで敵愾心しか抱かなかった二名のヒグマの姿にも、今は書き手仲間としての親近感さえ感じるようになっていた。 「ですからね。宮本さんは、義弟さんから技術や心構えを学んで頂きたく思います。義弟さんは、宮本さんにできる限り教えて頂く。構いませんね」 「立会人の決めたことならばオレは従うぞ」 「……!」 目を細めて二人に呼びかけた観柳の言葉を受けて、明は立ち上がる。 そして、腕組みをする義弟へ向けて、頭を下げていた。 「すまない……、義弟さん。俺に、あんたの技を教えてくれ。俺がこの島で、西山の仇をとって、主催者を倒せるように!!」 「……まずオレに言えることはな、お前はその短絡的に決め付ける思考を何とかした方がいいということだ。それが折角のお前の能力を曇らせているのだと、オレは思う」 ウェカピポの妹の夫は、自分の剣と鉄球を宮本明に見せて静かに言う。 「それに、オレだけについて学んでも効果は薄いだろう。オレのこの技術は、物心ついた時から親父や師範から仕込まれ続けてきたものだ。 お前に合っているものとも思えないし、人間が数日や数時間で無制限に技術を身につけて強くなれるものか」 『ボクと契約すれば、すぐにでも強くなれるよ!』 語り始めた義弟の話の腰を折るように、突如天井からテレパシーが届いた。 見上げると、そこにはボロ雑巾のようになったキュゥべえが張り付いている。 それを宮本明が見た瞬間、見えない力に引っ張られるようにキュゥべえは床に高速落下し、激突した後再び天井に衝突した。 武田観柳が、笑顔の端を引き攣らせて指を上下させている。 先だって埋め込んだ一円金貨を引っ張って、キュゥべえの体を操作しているのだ。 「義弟さんの話の途中ですよ? 私が妨害しなければ、あなたは気絶した宮本さんの深層意識に直接語り掛けて契約させようとまでしていましたよね? 大概にしませんかねぇそういうの」 『流石カンリュウだね。キミの魔力はボクの予想以上だ! そのまま魔力を無駄遣いして早く魔女になってくれると有り難いな!』 キュゥべえの大音声のテレパシーに、阿紫花と観柳は顔を引き攣らせた。 その狼狽をせせら笑うかのようにキュゥべえが天上で首を傾げた時、突如辺りに無機質な機械音声が響く。 『コネ『コネ『コネ『コネ『コネ『コネ『コネ『コネクト・プリーズ』』』』』』』』 キュゥべえの周囲に大量の魔法陣が出現し、そこから出現した握り拳がキュゥべえへ猛烈なラッシュを叩き込んでいた。 そのままキュゥべえは力なく地に落下する。 操真晴人、怒りの魔法であった。 「……ジャックさん、悪いんだけど、そいつを黙らしといてもらえないか?」 「そうだねハルト。キューベーちゃん、部外者は部外者でしっぽりやろうゼ」 青筋を立てて息を荒げる晴人に応えて、全裸のジャックは、身じろぎもしなくなったキュゥべえを労わるように抱え、ソファー脇の宮本明のデイパックに入っていく。 宮本明の目に、初めて操真晴人がそれなりに強そうな人物に映って見えた。 「……まあ、その魔法というのも、結局は自分の根源に由来するものなのだろう。 強くなれる骨子となるのは、いつでも、自分の根源だけだ」 ようやく辺りが静かになり、義弟は話を続け出す。 「お前のその強さは、自分の根源を引き出し続けてきたが故のものだろう? それを矯めるのはいい。肉付けするのもいい。だが、今から新たな強さを土台もなく建てるのはほぼ不可能だ。 見せるだけならいくらでもしてやる。お前はここにいる全員を師とし、その中から自分に合っているものだけを選べ。くれぐれも、敬意を忘れずにな」 「ここにいる全員を……」 「オレだって、お前から学ぶことはあった。心がけとしては、自分以外は全て師匠だと思っていいくらいだ」 自分の知識を逸した技術を持つウェカピポの妹の夫。 取り引きや金銭に纏わる才覚なら誰にも追随を許さぬ武田観柳。 芸術的な魅せ方と戦術に長けた阿紫花英良。 妄想と肉体を理想的なバランスで兼ね備えたジャック・ブローニンソン。 武器や武術にはこの中で最も詳しいであろうフォックス。 見習うべき物書きである李徴と小隻。 地味ながらも要所ではしっかり仕事をこなす操真晴人。 他人の神経を逆撫でするやり口には随一であるキュゥべえ。 宮本明が周りの人物を思い返すに、彼らはみな、自分にない要素を持ち合わせた者たちである。 これから出会う仲間にも敵にも、こうした、自分の尺度では測れない者は多く現れるだろう。 先の決闘を思い出しても、自分の知識や戦術を広げ深めるには、こうした者たちから学び取る意識が非常に大切なもののように思えた。 息を飲む宮本明に、今度は武田観柳が今一度話しかけてくる。 真っ白な衣装と手袋に包まれた手を、突き立つ金の刀の塚頭に置き、試すような視線で微笑みかける。 「……さて、そんな宮本さんに私から契約をお持ちかけします。キュゥべえさんと違って無理強いはしませんので、ご自由に選んでくださいね」 「一体なんだ?」 問い返す明の視界で、その日本刀は融けたり刀に戻ったりを繰り返している。 「あなたと私の契約は、『護衛』と『武器』の交換でしたね。ですがこの武器が私の魔力でできている以上、そうそうお安くお譲りしたくはありません。 特に、商品を大切に扱って下さらなさそうなお客様にはね」 彼岸島で吸血鬼たちの武器を奪っては捨て、拾っては砕いてきた明には、返す言葉もない。 「……ですがもし、あなたがこの商品を心底大切に愛用して下さるというのなら、私は商人として、この武器を、あなたに合う最高の調整で提供いたしましょう。 魔法だって、あなたの元の力と合わせて利用してやればいい。余り難しく考える必要はありません。 さぁ、契約書を破棄するか、署名するか、如何いたしますか?」 明が辺りを見回せば、周囲の注目は全て自分に集まっていた。 パソコンには、自分が目覚める寸前まで筆談されていたらしい文章も記されている。 今一度その文面を見やって、明は笑みを浮かべる。 今、彼はその魔法の契約書に手を伸ばした。 【E-6・街(あるオフィスビルのロビー)/昼】 【宮本明@彼岸島】 状態 ハァハァ 装備 なし 道具 基本支給品、ランダム支給品×0~1 基本思考 西山の仇を取り、主催者を滅ぼして脱出する。ヒグマ全滅は……? 0 ?????????? 1 もっと、知識をつけて物事を広く見るべきか……。 2 西山…… 3 兄貴達の面目にかけて絶対に生き残る 【ジャック・ブローニンソン@妄想オリロワ2(支給品)】 状態 木偶(デク)化 装備 なし 道具 なし 基本思考 獣姦 0 動物たちと愛し合いながら逝けるならもういつ死んでもいいよぉ!! 1 キューベーちゃん、アキラたちの邪魔しちゃいけないゼ? [備考] ※フランドルの支給品です。 ※一度死んで、阿紫花英良の魔力で動いています。魔力の供給が途絶えた時点で死体に戻ります。 【阿紫花英良@からくりサーカス】 状態 魔法少女、ジャック・ブローニンソンに魔力供給中 装備 ソウルジェム(濁り:中)、魔法少女衣装 道具 基本支給品、煙草およびライター(支給品ではない)、プルチネルラ@からくりサーカス、グリモルディ@からくりサーカス、余剰の食料(1人分程) 紀元二五四〇年式村田銃・散弾銃加工済み払い下げ品(0/1)、鎖付きベアトラップ×2 基本思考 お代を頂戴したので仕事をする 0 ひと段落しましたし、筆談したとおりに動きましょうか……。 1 手に入るもの全てをどうにか利用して生き残る 2 何が起きても驚かない心構えでいるのはかなり厳しそうだけど契約した手前がんばってみる 3 他の参加者を探して協力を取り付ける 4 人形自身をも満足させられるような芸を、してみたいですねぇ……。 5 魔法少女ってつまり、ピンチになった時には切り札っぽく魔女に変身しちまえば良いんですかね? [備考] ※魔法少女になりました。 ※固有魔法は『糸による物体の修復・操作』です。 ※武器である操り糸を生成して、人形や無生物を操作したり、物品・人体などを縫い合わせて修復したりすることができます。 ※死体に魔力を注入して木偶化し、魔法少女の肉体と同様に動かすこともできますが、その分の維持魔力は増えます。 ※ソウルジェムは灰色の歯車型。左手の手袋の甲にあります。 【武田観柳@るろうに剣心】 状態 魔法少女 装備 ソウルジェム(濁り:小)、魔法少女衣装、金の詰まったバッグ@るろうに剣心特筆版 道具 基本支給品、防災救急セットバケツタイプ、鮭のおにぎり、キュゥべえから奪い返したグリーフシード@魔法少女まどか☆マギカ、魔法製金の刀 基本思考 『希望』すら稼ぎ出して、必ずや生きて帰る 0 さぁ、宮本さんはどちらを選びますか? 1 他の参加者をどうにか利用して生き残る 2 元の時代に生きて帰る方法を見つける 3 取り敢えず津波の収まるまでは様子見でしょうか。 4 おにぎりパックや魔法のように、まだまだ持ち帰って売れるものがあるかも……? [備考] ※観柳の参戦時期は言うこと聞いてくれない蒼紫にキレてる辺りです。 ※観柳は、原作漫画、アニメ、特筆版、映画と、金のことばかり考えて世界線を4つ経験しているため、因果・魔力が比較的高いようです。 ※魔法少女になりました。 ※固有魔法は『金の引力の操作』です。 ※武器である貨幣を生成して、それらに物理的な引力を働かせたり、溶融して回転式機関砲を形成したりすることができます。 ※貨幣の価値が大きいほどその力は強まりますが、『金を稼ぐのは商人である自身の手腕』であると自負しているため、今いる時間軸で一般的に流通している貨幣は生成できません(明治に帰ると一円金貨などは作れなくなる)。 ※観柳は生成した貨幣を使用後に全て回収・再利用するため、魔力効率はかなり良いようです。 ※ソウルジェムは金色のコイン型。スカーフ止めのブローチとなっていますが、表面に一円金貨を重ねて、破壊されないよう防護しています。 ※グリーフシードが何の魔女のものなのかは、後続の方にお任せします。 【操真晴人@仮面ライダーウィザード(支給品)】 状態 健康 装備 普段着、コネクトウィザードリング、ウィザードライバー 道具 ウィザーソードガン、マシンウィンガー 基本思考 サバトのような悲劇を起こしたくはない 0 話が終わったら、筆談したとおりに動こうか。 1 今できることで、とりあえず身の回りの人の希望と……なれるのかこれは? 2 キュゥべえちゃんは、とりあえず目障り。 3 観柳さんは、希望を稼ぐというけれど、それに助力できるのなら、してみよう。 4 宮本さんの態度は、もうちょっとどうにかならないのか? [備考] ※宮本明の支給品です。 【キュウべぇ@全開ロワ】 状態 尻が熱的死(行動に支障は無い)、ボロ雑巾(行動に支障は無い) 装備 観柳に埋め込まれた一円金貨 道具 なし 基本思考 会場の魔法少女には生き残るか魔女になってもらう。 0 わけがわからないよ。 1 人間はヒグマの餌になってくれてもいいけど、魔法少女に死んでもらうと困るな。もったいないじゃないか。 2 道すがらで、魔法少女を増やしていこう。 [備考] ※範馬勇次郎に勝利したハンターの支給品でした。 ※テレパシーで、周辺の者の表層思考を読んでいます。そのため、オープニング時からかなりの参加者の名前や情報を収集し、今現在もそれは続いています。 【ヒグマになった李徴子@山月記?】 状態 健康 装備 なし 道具 なし 基本思考 羆羆羆羆羆羆羆羆羆羆 0 ああ、対主催の人材が肥えてきている……興奮するなぁ。 1 小隻の才と作品を、もっと見たい。 2 フォックスには、まだまだ作品を記録していってもらいたい。 3 人間でありたい。 4 自分の流儀とは一体、何なのだ? [備考] ※かつては人間で、今でも僅かな時間だけ人間の心が戻ります ※人間だった頃はロワ書き手で社畜でした 【フォックス@北斗の拳】 状態 健康 装備 カマ@北斗の拳 道具 基本支給品×2、袁さんのノートパソコン、ランダム支給品×0~2(@しんのゆうしゃ) 、ランダム支給品×0~2(@陳郡の袁さん)、ローストビーフのサンドイッチ(残り僅か) 基本思考 生き残り重視 0 終わったら筆談通りやるか。 1 メンバーがやばすぎる……。利用しつづけていけるか、俺……? 2 李徴は正気のほうが利用しやすいかも知れん。色々うざったいけど。 3 義弟は逆鱗に触れないようにすることだけ気を付けて、うまいことその能力を活用してやりたい。 4 シャオジーはいつ襲い掛かってきてもおかしくねぇから、背中を晒さねぇようにだけは気を付けよう。 5 俺も周りの人間をどう利用すれば一番うまいか、学んでいかねぇとな。 [備考] ※勲章『ルーキーカウボーイ』を手に入れました。 ※フォックスの支給品はC-8に放置されています。 ※袁さんのノートパソコンには、ロワのプロットが30ほど、『地上最強の生物対ハンター』、『手品師の心臓』、『金の指輪』、『Timelineの東』、『鮭狩り』、『クマカン!』、『手品師の心臓』、『Round ZERO』の内容と、 布束砥信の手紙の情報、盗聴の危険性を配慮した文章がテキストファイルで保存されています。 【隻眼2】 状態 左前脚に内出血、隻眼 装備 無し 道具 無し 基本思考 観察に徹し、生き残る 0 主催者に対抗することに、ヒグマはうまみがあるのかしら……? 1 とりあえず生き残りのための仲間は確保したい。 2 李徴さんたちとの仲間関係の維持のため、文字を学んでみたい。 3 凄い方とアブナイ方が多すぎる。用心しないと。 4 見ごたえのある戦いでした……。 [備考] ※キュゥべえ、白金の魔法少女(武田観柳)、黒髪の魔法少女(暁美ほむら)、爆弾を投下する女の子(球磨)、李徴、ウェカピポの妹の夫が、用心相手に入っています。 【ウェカピポの妹の夫@スティール・ボール・ラン(ジョジョの奇妙な冒険)】 状態 疲労(中) 装備 『壊れゆく鉄球』×2@SBR、王族護衛官の剣@SBR 道具 基本支給品、食うに堪えなかった血と臓物味のクッキー、研究所への経路を記載した便箋、HIGUMA特異的吸収性麻酔針×3本 基本思考 流儀に則って主催者を殴りながら殺りまくって帰る 0 筆談したとおりに動く。それが流儀。 1 宮本明は自分の素質を最も活かせる流儀を知るべきだ。 2 フォックスは拳法家の流儀通り行動すべきだ。 3 李徴はヒグマなのか人間なのか小説家なのかはっきりしろ。 4 シャオジーは無理して人間の流儀を学ぶ必要はないし、ヒグマでいてくれた方が有り難いんだが……。 5 『脳を操作する能力』のヒグマは、当座のところ最大の障害になりそうだな……。 6 『自然』の流儀を学ぶように心がけていこう。
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登録日:2010/07/27(火) 00 21 37 更新日:2024/02/19 Mon 23 07 31NEW! 所要時間:約 19 分で読めます ▽タグ一覧 EXTELLA EXTRA FGO Fate Fate/SR TYPE-MOON 「ニーハオ!死ね!」 アサシン サーヴァント ハサン涙目 バーサーカー ランサー 一撃必殺 八極拳 八神庵 安井邦彦 希代の凶拳士 帝都聖杯奇譚 幸運E 拳士 按摩師 无二打 警備員 起源パンチ 達人 アサシン(EXTRA)は、『Fate/EXTRA』にて初登場したサーヴァント。 ※ネタバレ注意 声:安井邦彦 身長:166cm 体重:60kg 血液型:不明 誕生日:不明 イメージカラー:橙 特技:不明 趣味:不明 好きなもの:鍛錬、試合、家族 苦手なもの:不明 属性:中庸・悪 マスター:ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ パラメータ 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 B C A E E - 技能 ◆気配遮断:- アサシンのクラスが持つ共通のスキル。 普通ならランクが付くが、このアサシンの気配遮断は彼個人の特殊技能に基づく為にランクが付かない。 ◆中国武術:A+++ 中華の合理。宇宙と一体化することを目的とした武術をどれほど極めたかの値。 A+++ともなれば達人中の達人。 なお取得がとにかく厳しく、Aでようやく「習得した」と認められるラインだとか。 ◆圏境(けんきょう):A 気(エネルギー)を纏い、周囲の状況を感知し、天地と合一する事で自らの存在を消失させる技法。要は透明人間化。 自然との同化で、景色に浸透した身体を物理・魔術的に索敵感知、捕捉する事はまず不可能である。 設定資料集で明かされた設定では「触ってもそこにいると認識できない」ということなので実際には感知に引っかかる(作中でも罠は反応する)、 ただし術者は感知したことを認識できないために条件次第で自動発動する術式でないならそのままスルーしてしまう。 さらに攻撃に移る時にはそちらに注力するため当然天地との合一は不完全になる(自サーヴァントが致命傷を逃れ得ているのはこのため)のだが、 認識上で「目視する」ことができないレベルを保持しているため近接戦闘で戦う上では圧倒的に有利。 宝具 『无二打(にのうちいらず)』 中東の伝統装束を身に纏い、その気になれば眼光だけで相手を睨み殺してしまいそうな鋭い雰囲気を放つアサシンのサーヴァント。 「呵呵呵呵(カカカカ)!」と特徴的な笑い声をする偉丈夫の拳士。 一部からの愛称は「アサシン先生」や「八神庵」等がある。 別に「泣け!叫べぇっ!そして死ねェッ!」とか言わな…もしかしたら言っているかもしれない。 今回は暗殺者・ユリウスの手により従来のアサシンより強力な人物が呼び出されており、 対戦開始前に相手を必ず葬る事からトーナメント最強の一角と恐れられてきた。 ハサン?ああ、そんな人もいましたっけね 拳で語る武人であるが善人ではなく、彼は長年積み重ねてきた対人の人生を一瞬で砕く事を至上としている等、道徳性こそ一般常識から逸脱しているが、 人間性そのものは合理性を重んじる“良識人”である。 彼の真名は『魔拳士』の異名を持つ中国拳法家・李書文。八極拳の使い手であり、仕合においてどんな軽い手でも触れれば命を奪えるという。 自身を拳法家というより殺し屋の類と自認しているが、それを卑下する事も誇る事もない。 生前は善く学び、善く戦い、善く殺めたので無念や怨念は全く持っていない。 義を通す善性だが、悪もまた良しとする武芸者で、あまりにも対人を殺めた事で多くの憎しみを買い、最後は毒を盛られて命を終えたという。 彼がアサシンとして脅威極まりないのが、アサシンのスキル『気配遮断』の域を凌駕した我流スキル『圏境』と、 武術を極めた事で境地に至り、修得した「二の打ち要らず」の二つ名を戴く宝具『无二打』。 【宝具】『无二打(にのうちいらず)』 正確には『神槍无二打』。 牽制、及びフェイントに使う程度の初撃で相手を殺せるまでになった武術の真髄。 この宝具は英霊の象徴たるアイテムではなく、武術の真髄。十二の試練等のように、武術が宝具や逸話が昇華した。 自身の気を張り巡らせた空間を形成し、彼の『気に呑まれた者』にこの剛打の一撃で迷走神経反射(ショック死)を引き起こし葬る事から、 「二の打ち要らず」と呼ばれる必殺宝具。 通称「起源パンチ」。 主人公のサーヴァントもこの宝具を受け、直撃は免れたものの魔術回路を乱された事で魔力供給を行えなくなり、消滅の危機に追い込まれている。 直撃をまともに受ければ問答無用で即死する。 一応、欠点としては数十メートルの怪物が相手ではその巨体故に気が通しづらいようで魔神柱を相手に手こずっていた。 ゲーム的にはHPを9割削られるだけで済むが、これは後述のようにわざと引っ掛かった罠のダメージによって技の精度や威力が落ちたため。 まともに戦うとHPを10割持って行かれる。 このアサシンの恐ろしい所はこの即死攻撃と圏境の透明化によって、確実に先手を取り、相手に致命傷を負わせる事が可能という事。 オマケに透明化の魔術(かなり高位の魔術らしい)なら魔術の使用痕から索敵する事も可能なのだが、 彼の場合は体術なので魔術による索敵は無効化される非常に厄介なシロモノ。 同じような不可視の剣を使うセイバーと剣を交えた事のあるアーチャーは彼のこの不可視の拳打を「見えざる拳(インビジブル・エア)」と比喩し、 「彼女の剣(風王結界)より数段上のようだ」と言った。 まあ武器が見えないから攻撃のリーチが判らず厄介程度のセイバーの『風王結界』と見えない上に必殺というアサシンの『无二打』のどちらが脅威かと言えば、 確実に後者に軍配が上がるので、アーチャーの評価は至極妥当と言える。 この事を知った凛は「透明化を何とかしなければランサーでも苦戦するでしょうね」と語っていた。 但し、攻撃態勢に移れば気を攻撃に回す分、精度が下がり効果が薄まるという。この為に反応する事が不可能という訳ではない模様。 この攻撃に移れば効果が薄れるという点については従来の気配遮断と変わらないが、彼の場合はその状態のまま戦えるという大きな利点がある。 なので厄介なのは全く変わらない。 おまけに攻撃態勢に移らなければ、彼に触れたとしても感知は不可能だという。 ドラマCDでこの必殺の初撃に反応出来るのはセイバー(Fate)といった高い直感スキルを持つサーヴァント、死の気配に敏感な遠野志貴などが挙げられている。 余談だが、无二打は彼の故郷的には『うーあるだ』と読むらしい。无は『無』のことで、全体として『二の打ちは無い』→『二の打ち要らず』となる。 日本語的には『むにだ』でいいようである。 第五回戦の相手として主人公達と激突。 初日から味方サーヴァントに不意打ちを行い、戦闘不能に追い込むも主人公とヒロインの奮闘により復活。 その後、ヒロインの仕掛けた罠にハマり圏境を乱され透明化出来なくなってしまう。 尤も彼自身は罠には気付いていて、主人公達を試す意味でワザと罠に引っ掛かった。 そして対決の日、主人公は激闘の4日間で急成長を遂げ、実力不足を痛感した主人公のサーヴァントも宝具を開放した事で、アサシンの能力を上回り、 遂に最強の暗殺者ペアは敗れてしまった。 ……と、思いきや…… 以下、激しいネタバレ 死して電子の海を彷徨っていたユリウスが、暗殺したマスターの令呪を自身のものとした事で資格を得、 アサシンは「バーサーカー」の能力を強引に付与され『二属性持ち(マルチクラス)』となって主人公の前に現れる(バーサーカーの適正自体は元々ある模様)。 激しい猛攻だったが、死闘の末にトドメを刺され彼の套路に終幕を引いた。 バーサーカー化している為か、攻撃力は上がっているものの、宝具『无二打』は使用してこない。 しかしその代わりに、宝具(技)として彼が得意とし、唯一つ極めた八極拳の奥義、対門宝具『猛虎硬爬山(モウココウハザン)』を使用してくる。 利き腕より把子拳、寸勁、頂肘を瞬時に繰り出す高速三連撃。 魂の領域にまで染み込んだ肉体の動きは、李書文が狂化状態にあっても心技体の完全な合一の元放たれる。 しかしこの宝具、毎ターンの初手に必ず使用してくるのでガードやスキル等で防げば問題なく、 オマケにパネルの方も大幅に解放されており、プレイヤーも五回戦よりレベルアップしているのでそう苦労せず倒せてしまうのがちょっと悲しい。 そしてどの味方サーヴァントからも見苦しいと言われてしまった。 サーヴァントは全盛期の状態で召喚されるというのは有名な話だが、李書文の場合「肉体の全盛期」と「技術の全盛期」があり、前者が選ばれた場合青年の姿で、後者が選ばれると老年の姿で召喚される。性格自体にあまり変化はないらしい。 また、“神槍李”の徒名を持ち、槍術にも秀でており、ランサーの適性もある。 EXTRAではマスターであるユリウスとの相性から若く猛々しい彼が望まれた為に青年期かつアサシンとして召喚された。 因みに生前の李書文は八極拳より槍に重点を置いた人物とされ、八極拳は槍術を極める為に前準備として習得したに過ぎないらしい。 大槍を操り、多数の逸話を作り上げたとされる。 この話から、アサシンではなくランサーとして召喚されていれば、更に驚異のサーヴァントになったかもしれない。 なお実際の李書文はかなりDQN気質に近い人で有り、おおよそ合理的な人間ではない。 強い人間がくればわざわざ殴りに追いかけに行ったり、世話になった家の床の大理石を割りまくったり、 やめるよういわれたので、今度は道の敷石を割りまくって、それを注意した警官を殴り殺して逃げ帰ったりと、 やりたい放題である。 しかし一方で晩年は丸くなり、子供に武術を教える優しい老人だったという逸話も残っている。 良くも悪くも我を貫いた人物だったのだろう。 【台詞】 「さて―――、未だ五体を使わねば立ちいかぬ套路だが、冥土の土産に一凶、馳走してくれよう!」 「武を交えるのならどちらかは死ぬ。戦いとは気安いものではなく、互いの信念をかけたもの。故に、おいそれと始めるものではなく、また、始めたからには必ず、一戦にて一人は殺すべし」 「くはははははははは!!!!滾る滾る!!血が!!肉が!!やはり武とは生き死にあってのもの!年老い、何を悟った気になっていたのやら―――所詮は俺も、血に飢えた窮奇と同じか!いいぞ、若返るようだ!お主らは強い!ここまでのどの敵よりもな!!さあ、力比べだ!!極致のその先を――見せてみろ!!」 「応。我が拳は二の打ち要らず。初撃こそ肝要、武を交える前に是を討つ―――この字(あざな)、破れるか……!」 「未熟、未熟。功夫が足りんよ。」 「全身全剄、陽気を巡らす―!」 「ユリウス、詫びは言わんぞ。しかし礼は言おう。久々の裟婆。お主のお陰で存分に闘えた。」 ●Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚 上述したようにランサーの適正も明言されていたが、本当にランサーとして登場。 EXTRA時点では青年の姿ではアサシン、老年の姿ではランサーとして召喚されると語られていたため、老年期かつランサーとして召喚されている。 若年期と比べると少しは枯れて大人しくなっているが、その性格に微塵の変化もない。 ランサーとして特筆すべき宝具は持たず、技量のみでランサー足り得ているという特異なサーヴァント。 スキルはアサシンの時とほとんど同じだが、クラス制限故か圏境のランクが低下している。また肉体的には衰えているためステータスは全体的に低下している。 ちなみに槍を捨てても拳は普通に健在であり、哀れなアサシンが犠牲になった。 ●Fate/Grand Order ◆李書文(ランサー) 「サーヴァント、ランサー。真名を李書文と申す。存分に槍として使うがいい」 EXTRAの活躍から星5~4アサシンとしての実装を待ち望まれていた先生だったが、なんとまさかのランサーとしての参戦。 ただし設定変更があったのかこれまでにない組み合わせである若い姿+槍という姿で召喚されている。真名も「神槍 李書文」に変更。 ステータスはEXTRA、スキルは帝都聖杯奇譚時と変わりない。 レアリティは☆4(SR)だが、地味にストーリー限定なのでPUを逃さないように。 スキルは「中国武術(六合大槍)」(自身に必中・クリティカル威力上昇)、「圏境」(自身に回避・スター集中)、「絶招」(自身にアーツ強化・無敵貫通)の三つ。 全て自己強化スキルだが、宝具強化・無敵及び回避貫通・回避と攻守に優れた優秀な構成。 ただし持続1Tバフばかりで瞬間風速に特化しているためアタッカーとしての癖は強め。必中と無敵貫通で範囲が重複しているというちぐはぐな点も。 宝具は「神槍无二打」。 「我が槍は是正に一撃必倒。神槍と謳われたこの槍に一切の矛盾なし!」 神 槍 之 名 是 真 実 アサシンの時には拳で使用していた『无二打』の槍バージョン。 威力も性能も拳の時と変わらないが、リーチは槍で行うだけに長く、その技の精密さも拳の時と変わらないという。 ゲームではアーツ属性宝具で、敵単体に防御力無視の攻撃を与え、確率で即死させる。即死させなかった場合は防御力低下のバッドステータスを与える。 モーションのしなる槍に惚れた者多し。 二の打ち要らずというが三回Hitしているのは内緒 本編では第5章にて登場。 強者との闘いを望む達人として姿を現した。 特に同じ槍使いという共通点と神殺しにまで至ったスカサハとの決闘を熱望しており、スカサハもまた書文を見事な槍捌きと高く評価している。 最後は主人公勢力の元に助っ人として参陣。 最終決戦では北欧のステゴロ王ベオウルフと素手の殴り合いを演じ、勝利する。 あくまでも「怪物を殴り殺した男」であるベオウルフと「対人戦の達人」である書文では書文に軍配が上がったが、それでも消耗はかなり激しかった模様。 その後の魔神柱との戦いでは勁を通しづらい魔神柱に苦戦しつつも生き残る。 そして時代からの消滅間際、神代のランサーであるスカサハとの一合の勝負を演じ、第5章での締めを括った。 期間限定イベント「星の三蔵ちゃん、天竺へ行く」では「沙悟浄」の立場を与えられて召喚される。イベント中は名前表記も沙悟浄になっていた。 ギャグイベント初登場ということでどうなるか心配されていたが、 中国人として憧れの西遊記に出演できるということでノリノリで沙悟浄を演じ、三蔵やマスターのために槍を振るった。 実際の書文も幼いころ劇団に所属しており、西遊記に触れる機会も多かったのだろう。 尚原典の沙悟浄は捲簾大将(*1)という天界最強級の人物でありながら、 天帝の宝の杯を重要な宴で割ってしまうという大チョンボをやらかして地上へ左遷され、 流砂の河に陣取って三蔵法師の前世を9回襲ってぶっ殺し、止めにやってきた観音様にも襲いかかりついでにハントした頭蓋骨コレクションを見せびらかし、止められたにもかかわらず10回目も三蔵法師に襲いかかった という、どっかのプレデターかなんかみたいな所業に走っているので、ある意味納得の配役である。 ちなみに原典の描写では沙悟浄は「炎のような赤毛の髪」と表記されているので、そういう意味でも適役だった。 そして………… ◆衛士長 第二部三章で登場した、始皇帝の側近の衛士長。 サーヴァントではなく、仙術により150年ほど生きた生身の人間だが、 凍結英雄に対応できると始皇帝に評価され、実際にコヤンスカヤを素手で昏倒させる実力の持ち主。 最終盤で咸陽に乗り込んできた主人公と一戦交える。 当時未実装ながら既にバトルキャラも用意されており、普通のサーヴァントのようにスキルや宝具を使ってくる。 作中では最後まで真名が明かされないが、中国が舞台で、戦闘においても使うスキルや、宝具が「无二打」であることから正体を察することは出来た。 FGOでは長らくランサーとしての登場だったが、ついに八極拳を使うアサシンとして敵に回る。 組み合わせは老年期+拳であり、ちょうど従来明かされていた組み合わせの反転である。 宝具はもちろん「无二打(にのうちいらず)」。性能は後述。 当初は3回Hitしていたが1回Hitになり名実ともに二の打ち要らずである 戦闘では、衛士長単独だが軍師韓信の補助を受けた状態で戦う。 アサシンのためチャージ3と短い上に、韓信の策でチャージも増加させ、ほぼ確実に一殺できる无二打を何度も打ってくるわ、 無敵でやり過ごそうとしても、無敵貫通で上から落としてくるわ、 通常攻撃もクリティカルをバンバン出し、例え不利なクラスであっても相性変更で等倍ダメージでサーヴァントを殴り殺してくるわと、 三章随一の強敵。 救いは豚にできるという点。持っているなら必ず編成すること。 ◆按摩の達人 2019年正月イベント「雀のお宿の活動日誌~閻魔亭繁盛記~」でNPCとしてまさかのサプライズ登場。 ただし、按摩の達人名義で。戦闘中普通に「殺す」とか言ってるけど 生身の人間だった衛士長と違い、こちらは汎人類史に召喚されたサーヴァントであり、別人。 登場したのはシナリオクエスト『虞美人アンチエイジング』。 酷い凝りに悩まされ、雀のマッサージでは満足出来なくなっていた虞美人に、フィンがどんな凝りでも立ち所に治す達人として紹介した。(*2) が、中国異聞帯で仮とはいえ同陣営に属し、その化け物染みた強さを知っていた虞美人はマッサージを全力で拒否し逃走。 しかし結局達人一人に制圧され、想い人にも聞かれた事が無いような叫びをあげながら観念するのだった。 この一連の流れは、ギャグ成分強めの本イベントでも屈指のネタ場面として語り草になっている。 中国異聞帯での遺恨から当時カルデアと虞美人は一触即発の関係にあり、カルデアのマスターが出張る訳には行かなかった。 そのため戦闘では文字通りNPCである達人の単騎出撃となり、事実上の衛士長体験クエストとなっていた。 ちなみに実はもう一箇所衛士長を使えるところがある。 イベントホールでのよく増えるアイドルのライブを止める際がそれで、警備員として紛れ込んでいる。 そして当該イベント期間が半分を過ぎた頃、真名公開と共にプレイアブルとして正式実装された。 ◆李書文(アサシン) 「我が名は李書文。槍も持たぬ、ただの老人だが……。何、ぬしの身を守る程度なら不足はあるまい。世話になるぞ、マスター」 ILLUST:ワダアルコ CV.安井邦彦 身長:166cm 体重:58kg 出典:史実 地域:中国 好きなもの:家族 嫌いなもの:計算の出来ない馬鹿共 属性:中立・悪 パラメータ 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 C D A+ E E - スキル ◆老練:A+ 精神が熟達した状態で召喚されたサーヴァントに与えられるスキル。 いかなる状態でも平静を保つと同時に、契約を通じてマスターの精神状態を安定させることが出来る。 ◆中国武術:A+++ 中華の合理。宇宙と一体になる事を目的とした武術をどれほど極めたかの値。 習得の難易度は最高レベルで、Aでようやく“習得した”と言えるレベル。 槍術が本来の彼の持ち味であるが、老人として召喚された彼は、拳による一撃を好む。 ◆圏境(極):A- 気を使い、周囲の状況を感知し、 また、自らの存在を消失させる技法。 極めたものは天地と合一し、その姿を自然に透けこませることすら可能となる。 老いたことにより、技法は更なる進化を遂げた。 交戦状態であろうとも、瞬き一つで姿を消す。 ◆陰陽交差:B 人間の持つ性質のスイッチ。 老人になって陽に偏ったとはいえ、 獰猛な牙は失われておらず、一瞬で陰に切り替え、無造作に敵を屠る。 その非情さはまだ、失われていない。 ◆宝具 ○『无二打』 ランク なし、 種別 対人宝具、 レンジ 1、 最大補足 一人 では、殺すか・・・! 「我が八極に『无二打(にのうちいらず)』!墳ッ、破ァッ!七孔噴血、撒き死ねィ!」 「百の奥義ではなく、一の術理を以て、敵を打ち斃す―――是『无二打(にのうちいらず)』!破ァッ!」 絶 招 猛 虎 硬 爬 山 にのうちいらず。 『燕返し』または『神槍无二打』同様に宝具として昇華されるまでに極まった術技。 絶招(ぜっしょう)と言われる秘伝の套路(とうろ)の一つであり、その名を猛虎硬爬山と言う。 Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚にて使用した際と同じく、白塗りになった背景と対照的にキャラクターは黒いシルエットとなり、 その背後に「絶招 猛虎硬爬山」という文字が浮かび上がる演出となっている。 敵単体への攻撃で、攻撃直前に防御ダウンを付与。即死させるか、即死効果がなくとも大ダメージを与える。 アサシンとして召喚された拳の老人、通称「老書文」。 若い姿が肉体面での全盛期だったのに対し、老熟した事で凶拳・李書文が精神面での最盛期を迎えた別側面。 上記の通り本来は若書文がアサシン、老書文がランサーとして召喚される筈なのだが、本作では逆の形となった。 設定がころころ変わるのは型月ではよくある事 強者との死合いを何より喜んでいた若年期と比べると、年老いた事で落ち着き穏やかな性格になっている。 マスターに仕える理由も、忠誠心よりも「見ていて危なっかしいから」という祖父心に近い。 家族想いな一方で、この年に至るまで多くの武術家を葬ってきた人生からか、自分には人を壊すしか取柄の無い男だと自嘲する一面も。 穏やかさを得たためか無闇に拳を振るう事は無く、非常に落ち着いた印象を与える。 が、実際はスキル「陰陽交差」により闘志のON/OFFを自在に切り替えられるだけであり、一度スイッチが入れば未だ衰えていない拳で容赦無く敵を葬り去る。 アサシンでありながら基本的には正面切っての戦いを好むが、特にスタイルに固執しているわけではなく、必要とあらば暗殺も行う。 衛士長とは別人のため中国異聞帯の記憶は無く、自分がかつて始皇帝に仕えていたと聞かされると、驚きながらも悪くない就職先だと笑う。 かつてランサーとして参戦した帝都の聖杯戦争の記憶については、現状本人からの言及が一切ないため不明。 しかしクラスは違えど同じ老書文であるためか、彼と交戦経験のある一部サーヴァントからは憶えられており、特に因縁深いアサシンからは強い敵愾心を向けられている。 聖杯に託す望みは「若い頃の自分(ランサー)と戦う事」。 あっちとは対象が入れ替わっている以外は全く同じであり、年をとっても根の部分では変わっていない事が窺える。 ●ゲーム中の性能 ランサー時と同じく、ストーリー召喚ガチャ限定で召喚可能な所謂「スト限」。解禁条件はLostbelt No.3クリア。 レアリティは男性アサシンとしては山の翁以来2年振り、2人目となる最高ランクの☆5。 カード構成はアサシン初となる、Buster2枚Arts2枚Quick1枚の通称セイバー型。これによりアサシンは全種類のカード構成が揃った事になる。 敏捷以外のパラメータが低い事を反映してかステータスは同レア内では低く、HPに至っては実装時点で☆5アサシンワースト。 「老練A+」(自身のArts性能アップ スター発生率アップ)という固有のクラススキルを持つ。 モーションが八極拳をモデルにしている関係で全体的なヒット数は少ないものの、このスキルのおかげでカード性能は非常に高い。 スキル構成はランサー時の発展形。 「中国武術A+++」自身に無敵貫通付与(1ターン) クリティカル威力アップ(1ターン) 「圏境(極)A-」自身に回避状態付与(1ターン)&スター集中度アップ(1ターン)&スター獲得 「陰陽交差:B」自身の攻撃力アップ(1ターン)&攻撃力アップ(3ターン)&弱体無効状態付与(1ターン) 殆どの効果は1ターンしか持続せず、チャージターンも長い。 その代わり強化倍率がかなり高く、特に「中国武術」のクリティカル威力アップは同系統のスキルではトップクラスの性能を誇る。 また、「圏境」にスター獲得効果が追加されたため、ある程度クリティカルを自力で誘発出来るのもポイント。 宝具『无二打』は防御力ダウン付与+敵単体にArts攻撃(確率で即死)。 防御デバフと「老練」により素でも威力が高く、「陰陽交差」と併せれば威力は更に伸びる。殺しのプロなだけあってか、何気に宝具単体かつOC1での即死確率は式と山の翁に並んでトップタイであり、宝具強化すると全サーヴァント中トップになる。といっても即死自体あんまり役に立たないのでオマケ程度の効果である。 この宝具の真の恐ろしさは威力ではなくその「連射性」の高さ。 書文が持つ2枚のArtsは「老練」の効果によりNP獲得量にも常にブーストがかかっているため、Artsカードを切っていくだけでNPがガンガン溜まっていく。 この宝具自体は1hitしかしないためNPをそこまで回収できる訳ではないが、A始動ボーナスはしっかり乗るので宝具AAクリティカルと繋ぐと撃った直後に即フルチャージまで持っていける。 ステータスこそ恵まれていないが、それを補って余りある強力な自己強化スキルと単体宝具を持つ、アサシン最強クラスの超高火力アタッカー。 とにかくスキル発動時のクリティカル威力が凄まじく、「中国武術」と「陰陽交差」が同時に乗った状態でクリティカルブレイブチェインが決まれば、単独で数十万ダメージを叩き出す事も。 これに加え連発しやすい宝具との二段構えにより、次々と敵を葬っていく様は圧巻。 回避も持っているためボス戦でもある程度耐久可能と、アタッカーとしては非常に完成された性能と言えるだろう。 難点はスキルが火力の要となるため育成が肝要である事、そしてその育成難易度が極めて高い事。 効果が1ターンしか続かないためレベルアップによるチャージターン短縮が重要なのだが、その過程で「凶骨」「万死の毒針」「閑古鈴」といった大量の素材の壁が立ちはだかる。 特に「閑古鈴」は霊基再臨でも結構な数を使う上、入手手段が非常に少なく、急いで育成しようとすれば周回地獄に嵌る事必至。 育て切った時の見返りは大きいので、気長に付き合っていく根気が何より大事となる。 ●余談 FGO初期から多くのサーヴァントのイラストを担当してきたワダアルコ氏だが、意外にも本作においてアサシンをデザインしたのはこの老書文が初。(*3) 彼の実装により、サポート編成全クラスをワダアルコ鯖で埋める事が可能になった。 未熟、未熟。追記・修正が足りんよ △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2015-10-26 22 25 04) アサシン星5として登場希望、セリフかっこよすぎる -- 名無しさん (2015-11-18 00 55 19) 因みにこの人、軽く触れただけで窓ガラス割ったりとかしてたリアルチートの一人 -- 名無しさん (2015-11-18 01 31 16) この人のランサーverかっこよすぎ! -- 名無し (2015-12-10 20 32 42) 娯楽があまりなく、さりとて困窮するほどの時代でもないからか存分に修行に打ち込めたであろうこのあたりの世代の達人はとんでもねえな -- 名無しさん (2015-12-18 22 41 55) なお彼と同格の達人が何人もいる模様。そのうち北斗辺りとコラボでもしろよマジでwww -- 名無しさん (2016-01-16 00 01 42) リセットされたコメントや他の場所で出てるかも知れんけど、この人とギルやオジマンとの戦闘ってどんなのになるか見てみたい -- 名無しさん (2016-01-17 02 30 23) ↑ ギルガメッシュは遠距離戦に持ち込んでバビロンで射撃できるかどうかが全て。ライダーも宝具で戦えば楽勝だけど、皇帝特権をフルに使えば接近戦でも勝機はあるかもしれん -- 名無しさん (2016-01-17 09 51 26) ↑遠距離というが気配消してインファイトに持っていかれたらバビロンじゃ対処不可能じゃね? -- 名無しさん (2016-01-17 10 13 08) 一撃必殺拳打ってくる感知不能の透明人間がいるって事前にわかってればまだやりようが……わかってたとしてどうすればいいんだ? -- 名無しさん (2016-01-30 01 45 51) ↑EXTRA主人公のように罠を張る(面白がってあえて踏んでいたが)、自動迎撃する宝具で対応、バサクレスみたいな命ストックのような死なないor死ににくいもので対応? -- 名無しさん (2016-01-30 11 59 43) このアサシンのパンチくらったらバサクレスでも死ぬんじゃね?鯖の魔術回路も干渉するんだから魔術供給がストップして消耗勝ちすると思うんだけど -- 名無し (2016-02-24 00 19 20) ↑筋力がB止まりだから十二の試練は突破できないだろう。「B以下は効かない」っていうルールを強制する物だから干渉とかそういう問題じゃない -- 名無しさん (2016-02-24 01 39 43) goで出るならランサーで出てほしいな、ランサーとしてのスペックは全く出たことないし -- 名無しさん (2016-03-04 15 34 33) 冬木式ならマスター暗殺が怖いからなあ。ギルの持つ宝具とかじゃないと対応できなさそうだし -- 名無しさん (2016-03-08 09 57 26) ニーハオ!死ね!に吹いた -- 名無しさん (2016-03-12 07 40 38) まさかの若い姿でランサーとしてくるとはね、逆にアサシンが老年のほうでくるのか? -- 名無しさん (2016-03-31 10 31 23) ↑いやぁアサシン先生は若いほうじゃないとEXTRA勢が悲しみそうなきがするwそれこそプロトランサーみたいに若ランサーと別に老ランサー追加!が好ましいかな -- 名無しさん (2016-03-31 13 39 53) ↑真偽は不明だが解析ではアサシンの方が老年らしいがさてどうなるやら -- 名無しさん (2016-03-31 13 48 32) 気付かれないまま初撃必殺するので、普通は挨拶すら成立しない。ニーハオって言った頃には!実際に相手を殺っちまって、もうすでに終わってるからだッ! -- 名無しさん (2016-03-31 15 16 07) fgoでついに出てきたが……若いランサーってえ?てなったわ。 -- 名無しさん (2016-04-01 22 03 27) これもしかして帝都聖杯奇譚のサーヴァントは実装は考えられてないって事かな? -- 名無しさん (2016-04-01 22 12 08) まさかのランサーしかもextraの容姿で登場とは驚いたが零基再臨がイカスのでこれも良し。 -- 名無しさん (2016-04-02 01 01 57) 分かってはいたがマジで化け物だな、この人。神秘の補正をほとんど受けられない近代の英霊でありながら一つの伝承における主人公という最高レベルの神秘と戦闘力を合わせ持つ大英雄に真っ向からのステゴロで勝っちゃうんだもん。しかもアサシンじゃなくランサーで。 -- 名無しさん (2016-04-02 01 44 07) ランサーだと武術が宝具なので八極拳と槍術両方使える状態って考えると本当にやばいな「槍をはじいた!これなら!」ってなったら八極拳だぜw -- 名無しさん (2016-04-02 09 37 40) 「二の打ち要らず」有名すぎぃ! -- 名無しさん (2016-04-02 23 14 57) ↑3しかも、ステゴロで怪物ブチのめした逸話持ってる人相手だからな・・・ 拳法家こええ -- 名無しさん (2016-04-03 22 11 47) ↑も・・・もしかしたら巌窟王とかアンリとかアンデルセンみたいに逸話からのイメージで強化されてるかもしれんからw -- 名無しさん (2016-04-04 08 20 34) ベオウルフに勝てたのは得意分野の差じゃないかな。この人は生前から格闘技を極め対人戦闘に特化してるのに対しベオウルフが素手で倒すのが得意?なのは所謂化け物の類。対人と対怪物だと素手でも求められるものが違うんじゃないかな -- 名無しさん (2016-04-04 10 49 27) 无二打が3hitなことにツッコミ受けててかなしい。めっちゃ忠実に作られてるのに -- 名無しさん (2016-04-04 20 59 59) 唐突の槍兵全盛期版登場は意表を突かれたけど師匠に決闘を申し込む、べオウルフと拳で語り勝利とさすがの活躍だった、このままEXTELLA参戦来ないかな、でもそれだと中国つながりでまんま無双だな。 -- 名無しさん (2016-04-08 02 18 54) 李先生 -- 名無しさん (2016-04-13 18 54 45) 李先生なんかグダーズにクンフー教えてるんじゃが。 -- 名無しさん (2016-04-13 18 55 32) やっぱランサー書文は老人で来てほしかったわ。それが無理だったらエルメロイ孔明みたいに再臨で年代が変わるとかやってほしかったわ。 -- 名無しさん (2016-04-13 18 57 56) GOでも帝都でもランサーで普通に猛虎使ってるのは素手の技術系の宝具ならではだと思った -- 名無しさん (2016-04-15 19 45 42) 基本性能変わらず拳術の宝具も使えて槍も持ち込めるのがランサーだったら、ぶっちゃけアサシンで呼ぶ意味全くないよね。本人も槍の方が好きそうだし -- 名無しさん (2016-04-15 20 35 52) 圏境のランク下がってるから透明化は出来ないんじゃね -- 名無しさん (2016-04-15 20 41 55) ↑代わりにもっとも得意な槍術と絶招とかいうスキルと対魔力もつくんだろ?圏境Bがどの程度のコトできるかよくわからんけどその時点で暗殺者と槍兵の二重召喚的な性能ってことじゃね?お釣りがめっちゃきそう -- 名無しさん (2016-04-15 20 53 41) 絶招ってあれ対門宝具猛虎硬爬山の事だろ多分。圏境に関しては好戦的すぎる性格面に問題あるんじゃないかな。5章でもスカサハvs兄貴の戦闘観戦してるしな。つかどうやって師匠について来た -- 名無しさん (2016-04-16 23 18 45) 「まず問題解決させてから殴り合おうぜ!」と実に空気読んだ発言でした。バトルジャンキーの見本です -- 名無しさん (2016-04-23 22 14 35) ベオウルフを倒したこの人も強いけど、拳術の達人相手に適当に殴るだけで勝負になるベオウルフも大概化け物だと思う -- 名無しさん (2016-05-18 07 45 54) 正直贔屓が過ぎていて、逆に滑稽に思えてくるほどの活躍。ベオウルフに殴り勝とかは書文本人や家族が知ったら苦笑いしそうだな -- 名無しさん (2016-05-18 08 03 24) 槍の若書文も格好良いことにファンは気づいてほしい -- 名無しさん (2016-05-25 23 11 16) 近代の極めた武は大英雄にすら通ずる -- 名無しさん (2016-05-30 01 53 30) ↑3EXTRAでもネロ・タマモ(無銘もだが未来の英霊なので除外)を不意打ちとはいえただの一撃で気を狂わせ消滅の危機に追い込んでいることを忘れてはいけない、セイヴァー(本編では使わなかったが)とかもそうだけど近代の英霊の武術馬鹿にできん・・・ -- 名無しさん (2016-05-30 09 37 19) そもそも透明化どうにかしない限り兄貴でさえ苦戦する評価だったし -- 名無しさん (2016-05-30 21 08 02) タイマンでは書文が勝ったけど化物退治対決とかやらせたらきっとベオウルフが勝つんだろうな。ベオウルフが人間だから対人のために技を極めた書文に軍配が上がったというだけであの2人に優劣はないと思う。 -- 名無しさん (2016-06-17 17 08 22) 槍李書文の宝具が、攔拿扎(ランナーチャー)とか「神槍之名是真実(神槍の名は真実だ)」とか、いかにも「拳児」大好き菌糸類…… -- 名無しさん (2016-06-22 22 11 38) 三蔵イベのおかげで人気が出て嬉しい -- 名無しさん (2016-07-20 21 26 20) この人も大概だが、沙悟浄も大概の強者だったでござる。西遊記の三蔵一行が化物ぞろいと言う... -- 名無しさん (2016-08-01 15 07 28) エクステラ参戦くるか...... -- 名無しさん (2016-08-27 20 21 30) ↑ ごめん、公式見てきた! 先生がいたよー!! -- 名無しさん (2016-08-27 20 31 24) ↑3化物を連れずに経典持ち帰ったリアル三蔵法師マジなんなん -- 名無しさん (2016-08-27 21 00 18) スピードタイプかと思ってたけどスーパーパワータイプだったエクステラ。まあ八極は爆発だから仕方がないね! -- 名無しさん (2016-11-28 15 10 36) バグで樹の上に出現して走る続け、叩き落としたら幹の中でひたすら走り続けてる姿に乾いた笑いが。バグ多い。 -- 名無しさん (2016-12-06 00 11 25) 本国の人から見たら型月での持ち上げっぷりは意味不明レベルらしいな。まあかなりきのこの個人的趣味が反映されたキャラ付けなのは確かだけど -- 名無しさん (2016-12-29 22 09 04) マジでアサシンバージョンを☆5で来ないかな……この際、設定に反して老人状態でも良いわ。☆5恒常アサシンがジャックだけの状況を何とかしてほしい。 -- 名無しさん (2017-01-11 02 06 38) 異国の伝承上の人物より、呂布と同じ土俵に上げられてる事の方が本人とっては衝撃だろう。中国鯖との絡みもっと見たいわ。 -- 名無しさん (2017-03-14 22 11 12) ずっと神槍无ニ打が3Hitなのが引っ掛かってたけど、あれって実は一発一発が即死する威力の一撃を三連発してオーバーキルしてるんじゃなかろうか…。 -- 名無しさん (2017-03-14 23 06 48) この人の漢字の笑い方好き -- 名無しさん (2017-03-14 23 08 32) し、書文先生若い頃劇団員だったのか・・・・。 -- 名無しさん (2017-04-17 01 54 24) 勇次郎張りの強さに独歩みたいな性格の烈海王 -- 名無しさん (2017-05-25 18 02 09) ぶっちゃけ書文先生槍で戦うより素手のが強いと思う -- 名無しさん (2017-06-15 21 32 10) ↑ところがぎっちょん、八極拳って槍術の前段階なんよ。だから槍持ってる書文センセの方が戦闘力は上じゃないかな -- 名無しさん (2017-12-28 16 50 56) ↑6あれ実は攻撃してるのは最後の1hitだけでその前の2発は防御こじ開けるための牽制なんやで。ただその牽制ですら当たれば必殺だったということこそが二の打ち要らずの基なわけで。 -- 名無しさん (2018-02-21 09 20 25) ……なんであんな卵頭のおっさん(史実)が、こんな渋くてかっこいい姿に(苦笑 -- 名無しさん (2018-05-01 11 38 24) やはり、自分としては、八神が思い浮かんでしまう。中の人だけにw -- 名無しさん (2018-06-22 09 05 08) まさか老李書文出るとは…ワンチャン実装ありうるか?モーションも作ってあるし -- 名無しさん (2018-11-29 15 11 25) ↑いくら何でも生身で強すぎィ!とか思ってたが正体を知って納得したよ。そら強いわ -- 名無しさん (2018-11-29 15 33 22) 老書文先生の無敵貫通宝具やクリティカルで「撒き死ねぃ!」されたユーザー続出。まさかの6章ガヴェイン枠だったとは… -- 名無しさん (2018-12-02 23 44 49) 韓信16体戦でボコボコにされ次の衛士長にもボコボコにされた -- 名無しさん (2018-12-08 07 34 35) チートにチートを塗り固めたチートだったでござるの巻 -- 名無しさん (2018-12-08 08 40 59) 次出るなら来年の帝都イベでワンチャンある…? -- 名無しさん (2018-12-08 13 41 45) 人類最強に人類最高の軍師はアカンって…… -- 名無しさん (2018-12-11 19 15 40) 真祖(?)を悶絶させる按摩師 -- 名無しさん (2019-01-10 16 34 17) この人って項羽と同じく、縁があるのは異聞帯の方だからそちらと同じ外見してるけど、ぐだぐだメンバーのリアクション的に中身は帝都聖杯奇譚でカレンが連れてたランサーって事でいいの? -- 名無しさん (2019-01-16 02 34 12) スキルと宝具が強すぎる。 -- 名無しさん (2022-07-20 07 47 53) 帝都で激突!「魔拳士」VS「鬼武蔵」 目も眩むプラチナカードの対決が観れるのが聖杯戦争の凄いところ。 -- 名無しさん (2023-07-27 19 25 52) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/asakuri/pages/24.html
任務 内容 数 補足 ビューポイント キングダム地区でのビューポイント 計12箇所 テンプル騎士団排除 ダマスカス、アッカ、エルサレム各10人、キングダム30人 計60箇所 アサシン教団旗 マシャフ内「アサシン教団旗」 計20箇所 ホスピタル騎士団旗 アッカ内「ホスピタル騎士団旗」 計33箇所 テンプル騎士団旗 アッカ内「テンプル騎士団旗」 計34箇所 チュートン騎士団旗 アッカ内「チュートン騎士団旗」 計33箇所 イスラム軍旗 ダマスカス内「イスラム軍旗」 計100箇所 リチャード王旗 キングダム内「リチャード王旗」 計100箇所 エルサレムの十字架 エルサレム内「エルサレムの十字架」 計100箇所 足りないところ、間違ってるところ等の情報提供お願いします。 テスト -- 名無しさん (2007-12-02 22 13 06) クリア後にもう一度やる場合はクリアの時のスキルのまま最初からやることは出来ますか? -- コカコーラ (2007-12-11 22 41 17) FAQの「2周目のデータ引継ぎ」を参照のこと -- 名無しさん (2007-12-12 04 04 19) 全部回収&排除した時、特典的なものってあるんですか? -- 名無しさん (2011-01-20 06 52 31) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/winterfate/pages/96.html
日付も変わった深夜。 巡回中の警察官二人は、新都で不審な少女を発見した。 着ているのは赤いジャージのみで、コートなど防寒具らしき物は身につけていない。 背中を曲げて、身体を揺らしながらぎこちなく歩く姿を見て、彼らは何か事件か、と少女のもとに急いだ。 彼らが近づいて声を掛けた時、少女がゆっくり振り向いた。 少女の顔を直視し、若い方の警察官が目を瞠りうっと呻く。 中年の警察官も、背骨に走る冷たいものを抑えきれない。 酔漢やチンピラとは比較にならない程、少女の姿は異常だった。 「はぁあぁあ…」 血が流れている。 怪我をしているのか?いや、目立った外傷はない。 少女は満面の笑みを浮かべている。ただ、細めた両目から赤い液体がとめどなく流れ続けているのだ。 青っぽく変色した肌からは生気を感じない。 ――動く死体。 二人はほぼ同時に、そんな印象を抱いた。 「ふふふふふ…」 笑顔の少女が硬直した二人に迫る。 少女の手より、中年の警官に気力が戻る方が早かった。 事情は不明だが意思疎通が取れそうにない。一旦、取り押さえるべきだろう。 中年警官が足を一歩踏み出し、細い腕を難なく締め上げた。乾いた靴音を合図に、若い警官も先輩の応援に入る。 ――笛の音が何処からか聞こえた。 ☆ 赤いジャージの少女が男に手を引かれて歩いている。二人の警察官は姿を消していた。 「簡単なドア程度は開けられるんだねぇ、マスター?探したよぉ~」 男は色とりどりの布で作った衣装に身を包んでいる。一見すると道化師のようだが、顔に化粧などはしていない。 金髪碧眼の白人であり、顔に目立った特徴はない。人形のように整っているとも言えるが、雰囲気は地味だ。 一度見たら忘れらない派手な格好をしているくせに、いざ気配を消して背後に立つと、熟練であっても全く気付けない。 警官達は職業意識故に、男――アサシンの宝具によってこの世から姿を消す事となった。 アサシンは寓話であり、疫病であり、事故であり、異常者であり、植民請負人であった。 正確に彼を記した物は残っていない。ゆえに、これまで数多くの人々が彼を思い思いの形で語ってきた。 ただ、彼が笛を吹くとき、町から獣が、子供たちが、忽然と姿を消す。 その点だけはあらゆる説に共通していた。今は「人さらいの怪人」の部分のみ、サーヴァントとして現界している。 アサシンの枠に嵌められた今も、正確な過去はわからない。 「ふふふふ……」 「私がサーヴァントってのは、理解したみたいだけどねぇ」 初めて対面した時は、さしものアサシンも呆気にとられた。 全く会話が通じない異形のマスター。しかも他人に遭遇すると遮二無二襲い掛かる。 令呪の縛りを考慮に入れずに済みそうなのはいいが、組む相手としては絶望的だ。どこか安全に収容しておける場所はないかしら?目下の達成要件はそれだった。 こうして脱走した所を見るに、多少の知性はあるらしく、これまでの隠し場所はもう使えないだろう。今夜中に明日いっぱいくらいを凌げる拠点は見つけておきたい。 現在のマスターが食事や排泄をほとんど必要としないのは、既に理解している。 彼女を厳重に隠してさえおければ、懸念の殆どが解消される。パスによる供給は滞りなく、もし魔力が足りなくなっても宝具で回収できる。 実体化して街中歩き回るのは高いリスクを伴うが、このマスターを自由にさせておくメリットは万に一つもない。 「んふ♪」 どんな願いでも叶うなら、己の正体を教えてもらおう。 手に入らないならそれでも結構。自分は永遠であり、チャンスは無限にある。 今はただ、現世に舞い戻った幸運を噛みしめよう。 「必ず勝ち残るからね!待っててね、マスター!」 少女――知子の笑みが少しだけ深くなった…気がアサシンにはした。 【クラス】アサシン 【真名】ハーメルンの笛吹き男 【出典】史実、グリム童話 【性別】男 【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷D 魔力A+ 幸運B 宝具B+ 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 気配遮断:B サーヴァントとしての気配を絶つ。 完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 仕切り直し:A 戦闘から離脱する能力。 どんな状況でも戦況をターンの初期状態に戻す事が可能。 相手がAランク以上の追撃能力を有さない限り逃走は判定なしで成功する。 精神異常:A 精神を病んでいる。 自身の損得や感情を重んじ、他者の感情や立場を軽視する。 精神的なスーパーアーマー能力。 正体秘匿:A+ マスター以外の人間からパーソナルデータを閲覧される事を防ぐ。 ただしアサシンの真名を知った者、A+ランク以上の真名看破スキルの持ち主に対しては効果を発揮しない。 【宝具】 『男は笛を吹きました(ザ・パイドパイパー)』 ランク:B+ 種別:対聴衆宝具 レンジ:1~70 最大捕捉:130人 アサシンは手にした笛を吹くことで特殊な音を発生させ、旋律を耳にした生物を操る事が出来る。 人獣問わず、笛の音を聞いた生物はアサシンに導かれるままになる。索敵を命じられればアサシンが指定した条件で探索を行い、死を命じられればその場で死ぬ。 魔術防御や物理抵抗で防ぐことは出来ず、Bランク以上の精神耐性によってのみ無効化できる。 ただし、対象が聴覚や視覚に障害を持っている場合は無条件で無効化される。 彼は伝承において100名以上の子供を連れ去ったとされるが、具体的にどうしたのかは語られていない。 サーヴァントとなったアサシンは人間を洗脳した際、自由に行動を指示できるほか、痕跡一つ残さずにこの世から消失させる事が可能。 対象を消失させた場合、アサシンの保有魔力が魂喰い以上の効率で回復される。 また、アサシンは演奏中に限り、気配遮断のランクを落とすことなく行動することが出来る。 【weapon】 「無銘 笛」 宝具の鍵となる笛。 種類は一定せず、召喚主によって変化する。 今回はフルートの形状をとっている。 【人物背景】 1284年、ハーメルンの町では鼠が大繁殖し、人々を困らせていました。 ある日、町に男がやってきて報酬と引き換えに鼠を退治してあげましょう、と言いました。 男が手にしていた笛を吹き始めると、町中の鼠が現れて、男の周りに集まりました。 そのまま男は川まで歩いて行き、鼠たちを溺死させました。 しかし、町の人々は約束を破り、男に報酬を支払いませんでした。 腹を立てた男は6月26日に再び町を訪れ、笛を吹き鳴らし始めました。 すると街中の子供たちが笛吹き男について行き、彼らは二度と帰ってきませんでしたとさ。 【聖杯にかける願い】 もし手に入ったら、己の正体を知る。 【マスター名】前田知子 【出典】SIREN 【性別】女 【Weapon】 なし。 【能力・技能】 「半屍人」 一定量以上の赤い水と血液を入れ替えた人間。 知能の低下と引き換えに、高い再生力を得ている。 またその目には神秘に満ちた世界が映し出されており、一人でも多くの常人とこの光景を分かち合おうとする。 【人物背景】 両親に溺愛されて育った少女。 羽生蛇村立中学校2年1組に在籍。 両親が日記を勝手に見たことに腹を立てた彼女は家出、丁度その時に怪異に巻き込まれてしまう。 異界と化した村を抜け、教会で両親と再会した彼女は中に入れてくれる様に頼むが、二人は知子の姿を見ても怯えたきり動こうとしない。 知子は何かを察したのか、肩を落として教会を後にした。 第2日/6時32分56秒~のムービー終了後から参戦。 【聖杯にかける願い】 両親と仲直りする。
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三人。 その数字は、緒方智絵里という少女にとって大きな意味を持っている。 例えば、核家族の世帯を構成する父親と母親と一人っ子。 同じ構造を持つ緒方家であるならば、一人娘の智絵里は両親の愛情を一身に受けて健やかに成長するだろうというのが当然の発想である。 しかし現実はままならないもので、両親共に社会人としての責務に多くの時間を割かざるを得なくなっていた。 勿論、両親は仕事にかまけて智絵里を蔑ろにしたわけではない。時間の僅かな余裕を見つけては、一人娘に辛い思いをさせないようにコミュニケーションを心掛けていたつもりである。 それでも、智絵里の飢えは取り除けない。 智絵里とて多少なりとも成熟した人間であり、両親の事情に理解を示さず癇癪を起こすような我儘はしない。しかし、大人の理屈だけで自らの寂しさを受容出来るほど智絵里の精神性は強固に作られていない。 頼れる他者に甘えることへの欲求を満足に発散出来ず、誰も待たない家で一人の時間を過ごす。その日常は、智絵里の心に巣食う孤独感を漸増させるに十分だった。 そんな緒方智絵里が、なけなしの勇気を振り絞って新たな一歩を踏み出した。 愛する両親の下を離れ、上京してアイドルデビュー。 夢へと続く階段を登る過程では、智絵里の欲求を満たすパートナー達との出会いが待っていた。 プロデュースの方針として智絵里に与えられたのは、三人組のアイドルユニットのメンバーとして活動する環境だった。 智絵里以外の二人のメンバーのうち一人は、いざという時に周りを引っ張る頼もしい肝っ玉の持ち主だ。 もう一人の少女の売りは、どんな時でも甘くて柔らかくて、包み込むような優しい人柄である。 二人と触れ合う度に智絵里が認識する心地良いそれは、まるで父性と母性に近しい。 あの殺風景な部屋の中で増幅された人恋しさが、アイドルの時間の中で溢れそうなほどに満たされる。 だから、智絵里は願う。こんな日々が、ずっと続きますように。 その願いは、少しずつ肥大化していく。 たとえば、仕事で出演したバラエティ番組でいつものように三人で息の合った掛け合いに勤しむ時。 たとえば、収録終了後に帰路に着く際、番組スタッフが会社の方針転換とかアイドル達への影響とか、そんな怪しげな噂を口にするのを立ち聞きしてしまった時。 たとえば、番組出演の数日後に偉い人間から事業再編が指示され、(責任を持って守るという念押しの前の話として)智絵里の属するプロジェクトも解体の対象となるかもしれないとプロデューサーから聞かされた時。 たとえば、最悪の可能性として想像したユニットの解散が実際には杞憂に終わり、またいつものように三人で……ではなく、スケジュールの些細な食い違いにより他の二人とは別の現場に一人で赴く時。 たとえば、今回は無事で済んだものの、三人の繋がりなんて誰かの都合で簡単に崩れてしまってもおかしくないのかもしれないと理解してしまった時。 自分以外の二人が齎す甘美な味を、誰にも脅かされることなく永遠に貪り続けられたらいいのに。 そんな風に、緒方智絵里は切実なまでに「三人」に拘っていく。 ○○○ ●●● ◎◎◎ 智絵里は、一人で過ごしていた。 不可分と言ってもいいだろうと思われた二人が、今は智絵里の側に居ない。 「……きっと大丈夫だよ。もしかしたら二人に何かトラブルがあったのかもしれないけど、それでも待ってればちゃんと良い報告が来るはずだから」 「そうだよ、ちえりん。きっと『ごめんごめん、ちょっとネットカフェでゲームしてたらうっかり寝落ちしちゃってたよー』とか笑ってさ、ひょっこり出てくるって」 正確には、どこか自信なさげな心情が見え隠れする言葉で智絵里を励ます少女が少なくとも二人いる。 それでも、いつも通りの安心感を得られないという意味では、今の智絵里は間違いなく一人であった。 だから、励ます二人に対しても萎びた返事しか出来ない。 「……そう、かな」 昨日から、あの二人との連絡がつかなくなったのだという。 プロデューサーも、寮生も、家族も、誰もが二人の行き先を掴めず、携帯電話で何度となく連絡を取ろうとしても悉く空振り。 少なくとも割り振られた仕事を放り出さず成し遂げるだけの責任感を持つ人間だと皆が認識していたために、何も言わず消息を絶ったとなれば外的な要因だろうと考えるのは自然なことだった。 当面の対応として、三人で担当する予定だった商品の告知の仕事には急遽別の人員を充てることとなった。勿論、プロデューサーは相手先に随分と頭を下げる羽目となったのだが。 そして二人が見つからない以上、智絵里達三人で行うはずだった仕事の予定は大きく見直し。智絵里の精神面への配慮も含めれば、全件キャンセルも視野に入れているそうだ。 仮にもプロのアイドルとしていかがなものかと言われそうな話だが、それが許されるほどに事態が異常であった。 「行方不明」となった二人のために、警察への捜索依頼がされる程に。警察の出番などという最悪の可能性も考えなければならないような脅威が、皆の意識を怯えさせていた。 この街では近頃、同一犯によると目される連続殺人事件が発生している。 既に人数が二桁に達しようとしている被害者達には性別や職業などに共通性がまるで見当たらず、犯行時間も犯行場所もバラバラ。無差別殺人の可能性が高いという。 ただ一つ共通しているのは、頸部にしろ腹部にしろ、被害者達が身体の一部分を欠損させていることだった。その傷跡に残る痛ましい火傷の跡は、まるで「至近距離から何かを爆発させた」かのような有様であるとのことだ。 未だ犯人特定の目途が立たない状況で、人々の意識は警察の不甲斐なさへの怒りと、姿の見えない殺人犯への恐怖へと向けられる。 そして、この恐慌的な状況をまるでドラマのように愉しむ不特定多数の輩が現れるのも悲しいかな普遍的な話であり、彼等は尤もらしい名前を持ち出して事態への警告……という名の無責任な扇情に没頭していた。 そんな彼等の作り上げた一文は、まるでキャッチフレーズのように街中を行き交う人々の間に定着しつつある。 人は言う。爆弾魔(ボマー)に気を付けろ、と。 ○○○ ●●● ◎◎◎ 両親共に仕事の都合で出張中であるため、当分の間自宅は一人暮らし同然の環境となっている。これが、智絵里に用意された聖杯戦争における人物設定の一端である。 しかし、今の智絵里は一人ではない。リビングに入れば、一人の男が我が物顔でソファに腰掛けている。 「よお、戻ったか。やっぱ仕事は中止か?」 何食わぬ顔で声をかける彼は、聖杯戦争を生き抜くための智絵里の従者となった『暗殺者(アサシン)』だ。 その態度に、智絵里は唇を噛む。全てを知っている癖に白々しい真似をする彼に対する感情の配分は、この時ばかりは怒りが大きかった。 彼が行動を起こした結果、街では多くの生命が犠牲となり、二人のアイドルが「行方不明」となった。 智絵里にとって全く望ましくない結果を招いたことを、彼は「必要なことだからな」と言ってのけて一切悪びれない。 智絵里から向けられる悪感情など、アサシン――ゲンスルーという男にとってはそよ風も同然、いちいち動揺するに値しない。 「……何で、こんなことする必要があったんですか」 「ぁあ?」 「ぅっ……」 現に、眼鏡越しの視線でほんの少し凄まれただけで智絵里の怒りはあっさりと萎んでしまう。 小心者の少女と、大量殺人犯。精神面の格差は明確であり、会話の主導権をアサシン一人に握られるのもやむを得ないことだった。 それでも、不出来な子供を諭すように、アサシンは智絵里に事情を説明する。 アサシンの持つ宝具――本人曰く、念能力である――を滞りなく発動させるためには、人々の間に「爆弾魔の噂」が流れることが実質的な条件とも言えること。 そのための準備として、ルーラーからの討伐令の対象とされるボーダーラインを越えない範囲を探りつつ、街で何人かを手に掛ける必要があったこと。 またマスターである智絵里が余計な拘束時間を強いられるのは好ましくなく、フットワークを少しでも軽くさせておこうと考えたこと。 その達成と、「爆弾魔の噂」の定着促進も兼ねて、智絵里の最も親しいアイドル二人には昨日を以て「行方不明」となって頂いたこと。 一連の説明を聞き終えて、でも、と智絵里はどうにか声を絞り出す。 何か理論的な反駁が思いついたわけでは無く、ただ気に入らないから反発したというだけだ。 「別に気に病む必要は無いだろ。あの二人だってただのNPCだ。生き残って元の世界に帰れば、お前はちゃんと本物のお友達に会えるんだぞ? 寿命も全う出来なかったオレからすりゃあ羨ましい限りだ」 「そういう問題じゃ、ないです……!」 「人を殺すのは嫌だ……って話のことなら、まあもう言わなくてもわかるよな」 「そうだぞ智絵里ちゃん。世の中は戦わなければ生き残れないんだぜ」 「ヘイヘイヘイヘイ、覚悟決めちゃいな覚悟をよ~?」 「ひっ!?」 男が新たに二人、何の前触れも無く智絵里の左右に現れては無遠慮に寄りかかってくる。 アサシンを含めて、殺人者が合計三人。大きく且つ引き締まっている体躯は、智絵里に威圧感を与えるには十分。 彼等は智絵里が他者との間に保ちたい距離感など構わず、げらげらと笑いながら心の中に土足で踏み込む。悪人という点を差し引いても、揃いも揃って智絵里の苦手とするタイプの人間だ。 呼吸にすら気を遣うような、かつてない程の居心地の悪さ。 じわじわと智絵里の心を憔悴させ得る状況で、更にアサシンの言葉が智絵里の逃げ場を潰していく。 「覚えてるか? オレが単独行動スキルってやつを持っていることを。オレからすれば、別にお前を切り捨てて他のマスターを探すのだって選択肢の一つとして考えられる立場だ。それでもお前と一緒にいるのは、結局リスクの方が大きすぎるからだな」 「対してお前はと言えば、マスターとしてのセールスポイントと呼べる物が、ゼロだ。魔力も無ければ武術の心得も無い。はっきり言えば、ただのカモだ。マスターを失い、誰でもいいから再契約しないと消滅してしまうってサーヴァントでもない限り、わざわざお前と組むメリットは皆無だ」 「そんなお前でも、オレならちゃんと合わせてやれる。まあ、オレの方策がメインではあるがな。そういう意味では、お前はオレと組めるだけ幸運だ」 「……お前がオレを切り捨てるのは、その瞬間にお前がオレ以外の全員から『見捨てられる』ってのと同じ話だ。あとは、オレが何を言いたいか、分かるよな?」 見捨てられる。 その簡素なフレーズに、智絵里は息を呑む。孤独感というウィークポイントを、アサシンは容赦無く抉る。 ついに言葉に窮する智絵里を、二人の男がにやにやと見下ろす。 「二人のお友達を亡くした時、嫌だと思ったろ?」 そんな智絵里へと次に語りかけるアサシンの口調は、今までよりほんの、ほんの少しだけ柔らかくなっている……ような気がした。 「三人で一緒に生きていけなくなるってのが辛いってのはオレにも分かる。まあ今回死んだのは偽物なわけだが、それでも練習にはなっただろ」 「……何であれ、死にたくない理由なんか『仲間といたい』でも別に十分だ。別にお前に何かデカいことを期待しようなんてオレも考えちゃいないが、それにしたって自分の願いくらいは固めておいてくれないとパートナーとしては不安なんでな」 願い。少なくとも、智絵里には奇跡の結晶とも言うべき聖杯に託す程の願いを持ち合わせていない。 ただ、この苦痛ばかりの時間を早く終わらせたいだけと思うだけだ。 帰りたい。だって、人を殺すべきとされる環境が怖いから――違う。 だって、戦争なんかアイドルとしてするべき行いではないから――これも、違う。 だって、 ――だって、綺麗に満たされないから。 一人じゃ駄目。足りない。寂しい。 二人でも駄目。まだ足りない。息苦しい。 四人も駄目。多すぎる。喧しい。 「三人」が良い。「三人」じゃなきゃ、嫌だ。 至福の環境であると確信できるのは、寂寥感を残さず拭い去ってくれるのは、緒方智絵里が「三人」の中にいる時だけだ。 「三人」でいたい。智絵里の願いなんてただそれだけだ。 何者にも脅かされない、絶対的なまでの幸福感を達成するための、永遠の「三人」を。 「――私から、『三人』を奪わないで」 限界を超えて零れた願いは、アサシンに聞き届けられてしまった。 「心配するなって。オレは、お前を見捨てない。三人で生きたい者同士、仲良くやっていこうじゃないか。よろしく頼むぜ、マスターさんよ」 「……………って言っても、オレから見れば今の状況は『三人と、他の一人』だけどな」 【クラス】 アサシン 【真名】 ゲンスルー@HUNTER×HUNTER 【パラメーター】 筋力D 耐久D 敏捷B 魔力B 幸運C 宝具D+ 【属性】 混沌・悪 【クラス別スキル】 気配遮断:B サーヴァントとしての気配を絶つ。ある程度の隠密行動に適している。 他者から自身がサーヴァントであると察知されにくくなる。 たとえ実体化していても、能力を行使しない限りはただのNPCと認識される確率が高い。 【保有スキル】 念能力者:B オーラ、即ち生命エネルギーを使いこなした戦闘技術。 自身の持つ魔力を転用することで様々な効果を発生させる(肉体強化、気配遮断効果の補強等)。 このスキルにより、後述する宝具も発動可能となっている。 情報抹消:C- 対戦が終了した瞬間に目撃者と対戦相手の記憶から、能力、真名、外見特徴などの情報が消失する。 例え戦闘が白昼堂々でも効果は変わらない。これに対抗するには、現場に残った証拠から論理と分析により正体を導きださねばならない。 大量殺人犯としての素性を長期間に渡って秘匿していた経歴から付与されたスキル。 ただし例外として、『命の音』による爆弾を起動させられた者はそれ以降常に「戦闘継続中」と見なされるため、情報抹消が有効とならない。 単独行動:D マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクDならば、マスターを失っても半日間は現界可能。 潜入していた集団から離脱した後も暫く逃亡生活を続けた経歴から付与されたスキル。 【宝具】 『一握りの火薬(リトルフラワー)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:2人 アサシンの持つ念能力の一つ。変化系能力。 手で掴んだものを爆破することが出来る。ある程度の殺傷能力がある。 念による防御効果が無ければ、爆風でアサシン自身もダメージを負うこととなる。 そのため(全身にガソリンを浴びる等)防御が意味を成さない状況での使用は危険極まる。 『命の音(カウントダウン)』 ランク:D+ 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:100人 アサシンの持つ念能力の一つ。具現化・操作・放出系の複合能力。 相手の体に念能力で作った爆弾を取り付ける能力。 ①相手の体に触れながら「ボマー」と言う。 ②『命の音』の能力の説明及び解除方法、加えて他三種の宝具の存在をアサシン自身が口頭で相手に伝える。 この二つの条件をクリアした時点で、触れた場所に爆弾が出現し作動する。 ①と②の条件の順序は問わない。また長期間間隔を空けても条件は成立する。 爆弾はタイマー式で6000回カウントすると爆発する。ただし時間ではなく、対象者の心拍数をカウントしている。 爆弾の解除方法はアサシンの体に触れながら「ボマー捕まえた」と言うこと。これが達成されない限り、たとえアサシンが消滅しても爆弾自体は残り続ける。 この爆弾の威力は『一握りの火薬』の約10倍。余程の理由が無い限り、サーヴァントでさえ即死しかねない。 一度に多数の爆弾を設置・発動させることが可能。魔力消費の発生は爆弾が実体化している間のみであり、威力の割に負担は少量。 『宝島の秘術(スペルカード)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:100人 仮想空間を舞台としたSLG「グリード・アイランド」内のアイテムであるスペルカード一式(及び専用のバインダー等の付随品)。 一種類につき一枚の全四十五枚セット。消費型なので一度使ったカードは二度と使えない。 聖杯戦争におけるアイテムとして再現される上で、効果がある程度拡大解釈されている。 (「カード」を対象とした呪文は「カード」の形状の物全てに対して有効である、防御呪文は低ランクの対魔力として機能する等) ただし解釈の結果、何の効果も為さなくなったカードもある。また聖杯戦争自体からの脱出が目的となる「離脱(リーブ)」は絶対に機能しない。 『三人の絆(リリーストリガー)』 ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:2人 生前のアサシンにとっての無二の仲間であるサブとバラを召喚する。 パラメーターはアサシンよりやや低く、また唯一のスキルとしてCランクの「念能力者」を保有している。 アサシンが二名と共に親指を合わせて「解放(リリース)」と言うと、カウントに関係なくその場で『命の音』で設置された全ての爆弾が起爆する。 (なお『命の音』の発動に関わる能力説明の際、「解放」が即時起爆を表していることまで明かす必要は無い) そこそこの戦闘能力に切り札発動の手掛かりなど多少の有用性があるが、それらの要素が無くてもアサシンにとって最も重要な宝具である。 【weapon】 上記宝具 【人物背景】 ゲンスルーという人間には二つの側面がある。 一つは、グリード・アイランドのプレイヤー達を震撼させた連続殺人鬼・爆弾魔(ボマー)。 もう一つは、時には自身の安全以上に別の二人を案ずるような、単なる仲間思いの男である。 【サーヴァントとしての願い】 三人で、また面白おかしく生きたい。 【マスター】 緒方智絵里@アイドルマスターシンデレラガールズ 【マスターとしての願い】 三人で、ずっと幸せに生きたい。 【能力・技能】 歌やダンスが出来るが、今でもプレッシャーには弱い。 【weapon】 特に無し。 【人物背景】 引っ込み思案で繊細な性格のアイドル。 少し前から、三人組ユニットでの活動を始めることになった。 【方針】 私に何が出来るのか分からない。アサシンに任せるしかない。 平気で人を殺すアサシンは怖いけど、誰からも見捨てられるのがもっと怖い。 大切な三人のいる日々に帰れるなら、もう何だって良い。
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装備、スキルを剥奪された状態でスタート 裏切り者マスン - マシャフ 任務 内容 補足 盗聴 情報を集めるため市場へ行く スリ カゴ職人を探し、手紙を盗む 尋問 マスンを探し出し尋問する マスン処刑 見てるだけで終わります スリは意外と大胆に行動しても大丈夫。 立ち止まってる時にやるとバレるが歩いていればそう見つからない。 尋問は人気の無い場所までついていかなくても、その場でもいい。 クリアすると剣とアサシンブレードを入手。 まだカウンターが出来ないので、コンボ・キルを駆使して戦闘を行おう。 悪徳商人タミール - ダマスカス 貧困地区 任務 内容 補足 スリ 武器注文についての手紙を盗む:添付文書あり 盗聴 タミールの場所 尋問 タミールの近況 盗聴 進入経路:添付地図あり 盗聴 逃走経路:添付地図あり スリ 市場の地図:添付地図あり 教団支部 暗殺の許可をもらう 暗殺 タミール暗殺 イベント後タカの目を発動して周囲を見渡すと、金色に輝くタミールが見つかるので、周囲の商店と話し込んでいる隙に後ろから刺すのが簡単 ビューポイント 計9箇所 市民救出 計12箇所 クリア後、ショートブレード入手。さらにカウンターを覚える。 因みにショートソードと投げナイフは別です。 この時点ではまだナイフを盗む為にスリできません。 現代 ルーシーと3回話す ↓ ルーシーのPCを見る ↓ ベッドで寝る ↓ 博士の話を聞く ↓ アニムスに寝る 足りないところ、間違ってるところ等の情報提供お願いします。 テスト -- 名無しさん (2007-12-02 22 12 48) ルーシーとの会話は3回 -- 名無しさん (2008-02-13 19 58 40) えーと、すりの仕方などを載せてほしいです -- 眞子ティー (2010-05-02 21 18 25) マシャフの旗6番は砦の門を出る所にいる男との会話後取れるようになる(行けるようになる) -- 名無しさん (2011-10-31 11 45 46) 装備、スキルを剥奪された状態でスタートとあるが、シンクロ・バーも20マスから16マスに減っている -- 名無しさん (2020-11-23 23 43 13) 名前 コメント
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レア: 種類:特技 対象:敵全体 属性1:風 属性2:行動不能 効果:ダメージ+先制+行動不能 会心:× 必殺技: 習得モンスター アサシンブロス 巻き起こる疾風が敵全体を攻撃してそのまま相手を動けなくするぞ! カテゴリ・特技に戻る メニューに戻る
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DNAシークエンス13 『虚栄のかがり火』 - 1497-1498年 ※有料ダウンロードコンテンツ このシークエンスは製品版に含まれていない。有料でコンテンツをダウンロードすることによりプレイ可能になる。 ※フィレンツェ南部オルトラルノ地区に入れる様になる。ビューポイント7カ所追加。 ※シークエンス13中にフィレンツェのアウディトーレ家に行くと、ちょっとしたイベントがある。クリアすると見られなくなる(?) ◆Memory-1「フィレンツェ・フィアスコ」 フィレンツェ東門近くの修復済みメモリー(開始マーカー)に行くとメモリー開始。オルトラルノ地区でマキャベリと会う。 ※Memory-1終了まで高警戒モード(悪い噂100%) シークエンス12同様、高警戒モード時には服装が強制的に「質素なマント」に変更され、一般市民状態に戻るまで他のマントを着る事はできない。 東門は軽装兵×6に塞がれている。戦闘で排除してもいいし、門を出入りする群衆に紛れてすり抜けることもできる。 移動ステーション前に来ると、オルトラルノ地区の橋の上に味方マーカーが出現するので、そこへ向かう。 ※街の至る所で、サヴォナローラの兵(茶色)とボルジア家の兵(赤色)の兵が交戦中。どちらの兵に見つかっても追い回されるので、戦闘が面倒だったら裏道を通って近付かなければいい。 橋の上でマキャベリに話しかけ、一緒にピッティ宮まで歩く。傭兵2人が同行。ピッティ宮前に到着すればシンクロ完了。サヴォナローラの狂信者を全て倒す事になる。 ※以後、スプリングバーのある所でスプリント・ジャンプが可能になる。 ※Memory-2~10は任意の順番で行える。 ◆Memory-2「狂気を描く」 オルトラルノ地区、ピッティ宮の修正済みメモリーまで行くとメモリー開始。狂信者の画家を暗殺する。 ※Memory-2終了時まで高警戒モード(悪い噂100%) ※ピッティ宮の南東側が高警戒エリアになる。ターゲットは重装兵、索敵兵に護衛されながら、街の外壁近くを歩いている。他にも敵兵が多数巡回。発見された場合、このターゲットは逃亡する。 ※ピッティ宮屋根の北東にあるスプリングバーからスプリント・ジャンプで外壁側に飛び移り、ターゲットの頭上に回り込んでエア・アサシン、というのが推奨ルート。 ※上述のスプリント・ジャンプ時に専用ムービーが入る。必見? ターゲット暗殺後、一般市民状態に戻ればシンクロ完了。 ◆Memory-3「待ち伏せ」 ※Memory-3終了時まで高警戒モード(悪い噂100%) サンタ・マリア・ノヴェッラ地区北東、サン・ロレンツォ教会中庭の修正済みメモリーまで行くとメモリー開始。警備隊長を暗殺する。 乱闘ミッション。教会全体が高警戒エリア。ターゲットは教会の屋根の上にいる。軽装兵多数増援。 ※ターゲットのいる屋根まで登って、煙幕焚いて仕留めるのが早い。 ターゲット暗殺後、一般市民状態に戻ればシンクロ完了。 ◆Memory-4「虚栄の災い」 サンタ・マリア・ノヴェッラ地区ヴェッキオ市場の修正済みメモリーまで行くとメモリー開始。貴族を追いかけて倒す。 ※Memory-4終了時まで高警戒モード(悪い噂100%) ※ターゲットはヴェッキオ市場の周囲を逃げ回る。兵が追いかけてくるが、無視してターゲットを追尾し成敗するのみ。 ターゲットを暗殺すればシンクロ完了。 ◆Memory-5「終末を語る」 サン・ジョヴァンニ地区サンタ・マリア・デル・フィオーレ前広場の修正済みメモリーまで行くとメモリー開始。見付からずに大聖堂を登り、神父を暗殺する。 ※Memory-5終了時まで高警戒モード(悪い噂100%) ターゲットはサンタ・マリア・デル・フィオーレのドームの上にいる。屋根の上を弓兵が巡回。 ※警備兵を排除し、ドームを登ってターゲットを始末するのみ。ジョットの鐘楼側から登った方が、警備兵の配置的にいくらか楽か。 ターゲットを暗殺すればシンクロ完了。 ◆Memory-6「港湾封鎖」 サンタ・マリア・ノヴェッラ地区南の川沿い。船の北の修正済みメモリーまで行くとメモリー開始。見つからずに船に乗り込み、商人を暗殺する。 ※Memory-6終了時まで高警戒モード(悪い噂100%) ※発見されると即失敗の隠密ミッション。 ※ターゲット周辺は高警戒エリア。ターゲットは船の中央にいる。前に重装兵×2、背後の船尾に軽装兵×2、船首に軽装兵×2、この他に両舷を巡回する兵が2人ずついる。他に桟橋への階段入口に軽装兵×2、桟橋を巡回する軽装兵×1。 ※左舷からの一侵入例。 川に入り、桟橋の兵をへりからのステルスキルで川に落とす。左舷から船に張り付いて左舷の2人を川に落とした後、船の外側を船尾方向に移動。右舷の船尾側を巡回してくる兵を川に投げ落とした後、船尾から船内に入る。兵2名をステルスキルでダブルアサシンし、すぐ前にいるターゲットをエアアサシンで仕留める。 ※他に、桟橋の兵から芋づる式に1人ずつ狙撃していく方法(タイミングがやや難しい)や、船尾に回らず中央から船内に突入し、すぐ煙幕を使ってターゲットを仕留めるなど、やり方はいろいろある。 ターゲット暗殺後、一般市民状態に戻ればシンクロ完了。 ◆Memory-7「診療拒否」 サン・マルコ地区、オスペダーレ・デッリ・イノチェンティ西の修正済みメモリーまで行くとメモリー開始。見つからずに医者を暗殺する。 ※Memory-7終了時まで高警戒モード(悪い噂100%) 発見されると即失敗の隠密ミッション。ターゲット周囲は高警戒モード。ターゲット自身は広場で演説しており、前を軽装兵×4、背後を索敵兵×1が警備している。周囲には警備兵が多数巡回。 ※が、人混みやベンチが多数ある為、それほど難易度は高くない。警備兵に怪しまれない内に紛れながら近付き暗殺するのが楽。噴水の前のベンチへ行き、黒装束の修道員に紛れ、階段下からピストルで撃つのが簡単か。もしくは右奥でウロウロしている修道者達に紛れて背後のベンチに座り、索敵兵が離れた所を一気に忍び寄って暗殺。 ターゲット暗殺後、一般市民状態に戻ればシンクロ完了。 ◆Memory-8「わら山を確保せよ」 サンタ・マリア・ノヴェッラ地区、移動ステーション北の修正済みメモリーまで行くとメモリー開始。仲間に気付かれず農夫を暗殺する。 ※Memory-8終了時まで高警戒モード(悪い噂100%) ※発見されると即失敗の隠密ミッション。 ※ターゲットは軽装兵2名を従え藁山の間を歩き回っている。周回範囲は広く、高警戒エリアの東側までかなりはずれて移動する。周囲を警備兵が巡回し、屋根の上には弓兵もいる。 ※上記の所、およびスタート地点北の弓兵のいる所からイーグルダイブで藁山に入り、ターゲットが近付くのを待って藁から暗殺でもいい。ただし、暗殺できる距離までターゲットが近付かない事もある。 もしくは、スタート地点のすぐ南西あたりにいる弓兵にエアアサシン→そこからすぐ西側の、弓兵が屋上にいる建物に飛び移り弓兵を背後から通常暗殺(へりから暗殺して下に落とすと兵が集まって後々邪魔になるかも)、その建物の北側にある藁カゴ?にイーグルダイブ→すぐそばの兵を藁の中から暗殺→ターゲットが巡回してくるので暗殺 ※藁から出て近づいてきたターゲットにこちらの姿をチラッと見せてから藁の中に隠れて誘導すると確実 ターゲット暗殺後、一般市民状態に戻ればシンクロ完了。 ◆Memory-9「橋のたもとで」 オルトラルノ地区、ヴェッキオ橋南の屋根の修正済みメモリーまで行くとメモリー開始。橋を封鎖する狂信者を暗殺する。 ※Memory-9終了時まで高警戒モード(悪い噂100%) ※橋周辺は高警戒エリアとなり、重装兵、索敵兵を含め敵兵多数。ターゲットは橋の上のテラスにいる。このターゲットは逃亡しない。 ※ターゲットの背後に回り込み、テラスのへりから暗殺が手っ取り早い。 ターゲット暗殺後、一般市民状態に戻ればシンクロ完了。 ◆Memory-10「滅亡の日」 オルトラルノ南の移動ステーション近くにある修正済みメモリーまで行くとメモリー開始。狂信者の神父を始末する。 ※Memory-10終了時まで高警戒モード(悪い噂100%) ※ターゲットは教会前で説教をしており、説教が終わると西の建物に移動し回廊を回り始める。周辺には警備兵多数。近距離で戦闘したり発見された場合、このターゲットは逃亡する。 ※医者の背後の屋根からイーグルダイブで藁に入り、聴衆に紛れて狙撃するかアサブレ暗殺が手っ取り早い。 ※他に、教会の弓兵を排除して説教中に直上からエア・アサシンとか、説教が終わる前に回廊の敵兵を一掃してターゲットを待ち伏せる等、殺り方いろいろ。お好みで。 ターゲット暗殺後、一般市民状態に戻ればシンクロ完了。 ◆Memory-11「大いなる力」 Memory2~10を全てクリアした後、ピッティ宮前の修正済みメモリーまで行くとメモリー開始。 サヴォナローラの演説を聞く。インタラクト1回あり。その後、リンゴを持ち去る兵士を追走し暗殺する。 兵士を倒せばシンクロ完了 ◆Memory-12「せめて安らかに」 シニョーリア宮前広場の修正済みメモリーに行くとメモリー開始。 時間内にサヴォナローラにとどめを刺す。群衆を押し退けて磔台に近寄ればムービーが入って自動的に暗殺。 イベント後シンクロ完了、シークエンス終了。最後のエツィオの演説は、シークエンス14のラストバトルのエツィオの行動への補完とも言える。ここまでプレイしてきたプレイヤーには感慨深い。 >>>シークエンス14へ
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ある警察官の日記 午後4時過ぎに現場に到着すると、最初の死体を運び出すところだった。 勤続20年のベテラン上司ふたりが青ざめた顔をしていた。 救急隊員が吐き気を我慢できずに担架を落としそうになっていた。 この街はどうなってしまったのか? 3時間前、一人のホームレスが雨宿りできる場所を求めて、現場の廃工場に入り込んだ。 かわいそうに 10分後、絶叫しながら路地を走る彼を巡査が発見した 仕方ないだろう。 私自身、そう多くの死体を見たわけではないが…… 奇妙に変色した肌、笑っているように歪んでいる顔……どれもこれもが狂ってる。 こんな光景は初めてだ 驚くべきことではないかもしれない。最近どうもこの街は何かがおかしい。 住民の変死、多数の行方不明者、謎の建物崩壊、異常犯罪…… いずれにしろ、街が狂い始めているのは事実だ。他の皆も騒ぎ立てないだけで、薄々感づいている。 奇妙な事件が何処からともなく現れる。 私たちの日常は終わった…… 恐らく、信じたくはないが、これは何かの始まりにすぎないのかもしれない この街はどうなってしまったのか…… ◆◆◆ 街は不安に包まれていた。 変死、行方不明、大量殺人…… 日々頻繁に起きる不可解な事件の数々。誰もが口にはしないが、この街での異変、何かが始まっていること、起こっていることを感覚で感じていた。 しかし、それは決して表面には出ないだろうし、出たとしてももう何も変わらない。街の闇がそれを隠してしまう。 市民は皆、異常を感じながらも日常を演出する。まるで、映画や劇の役者のように。 しかしその夜、その日常に明確な異変が起こった。 『……こんばんは、冬木市民の皆さん』 その男は、突然テレビを通して人々の前に現れた。"あなた"は何事かと驚く。 『俺様は超忙しいんだが、みんなに挨拶して、超わかりやすい脅迫をしておこうと思ってな』 カメラに銃を向けながら、陽気な口調で会釈する。 紫のスーツに、白粉を塗りたくったような真っ白な顔。 髪の毛は緑色に染められ、顔は長く、口元は裂けたように広がっている まるで悪夢に現れる道化師だ。"あなた"はそう思った。 『こんちわ。あばよ。 お 前 ら は 全 員 死 ぬ 』 『HAHAHAHAHAHAHAHAHA』 酷く不愉快な笑いが、画面を通して街の各所に響いた。滑稽だと、無様だと、何処か侮蔑を含んでいた。 『お前らを殺すことを考えたら……泣けてきた。悪い悪い』 一頻り笑ったあと、男はスーツの裾で涙を拭った。その合間も、クスクス笑っている。 『けど、大安売りの皆殺しセールを始める前に……有名人たち向けの特別イベントをしようじゃないの』 男は冷たく"あなた"を見据える 画面越しでもわかる。恐ろしいほどの狂気が伝わってきた。 『サーヴァントとそのマスター。あんたらだよ、あんたら。みんな死相が出てるぜ』 何も知らない"あなた"は、聞き覚えのないその言葉に首を傾げる。そして怯える 知っている"あなた"は、男の言葉を理解して警戒を強める。そして、警戒する 慎重な"あなた"は、静かに安全圏から傍観する 『俺に予知能力がありゃ、お前らは全員息を引き取るって予言するところだ いやまあ、とにかく言っとくわ。お前らのせいでみんなメシウマだわ』 男は微かに肩を震わせ、銃を"あなた"に向ける。画面がぶれる。どうやら生放送だったらしい。強制的な 何も知らない"あなた"達は、男が何をするつもりかわかり、怯える。そして空しく止めるように願う。 一部の知っている"あなた"は、怯えか義憤を募らせる そして歪な"あなた"は、愉快げに男の行動を鑑賞する。 一番気の毒なのは、カメラを撮っている"あなた"だろう。 『さて、』 『バン!』 男は撃った。 大多数の"あなた"は凍りつき、または怯え、怒り、そして安心して感嘆する 『何だこりゃ?昔の銃はこれだから……』 黄色い旗が飛び出た銃を、顔をしかめて見る男。 これはショーなのか、それとも何かのドッキリか? 緊張のほぐれた"あなた"は、してやられたと苦笑い。そして画面の男はにっこりと笑う 『まあ、いいさ。もう一丁ある』 今度は本物だった ◆◆◆ 時間は過ぎてとある廃墟で…… 「どうだったマスター。今夜のショーは?」 不運なレポーター達を殺してきたアサシンは、今晩のショーのウケを訪ねる。 「狂ってるよ。あんたは……イカれてる」 「HAHAHA……これは手厳しいこったな。えぇ?ボーイスカウト」 先程、街で既に活動を始める"聖杯"戦争の参加者全体に発せられたメッセージ、もとい挑発は、マスター――岡島緑郎、もといロックの意向から完全に離れた行動だった。 ロックは意図してこの狂った戦争に自ら飛び込んだ訳ではなく、あえて言うなら"巻き込まれた"組だ。叶えたい願いなど、まったく思い当たらない。 しかし彼は"ロアナプラ"の住民になる前、平凡なサラリーマン時代と同じように再現された日常に違和感をもち、埋もれることなくマスターとして覚醒した。 「だが、狂ってるってのは頂けないな。俺は一歩先をいってるだけだぜ」 そして、この道化師が召喚された 目下ロックは、このとんでもなく狂ったアサシンを、制御できているとは言い難い アサシンの狙いはテレビ局の移動通信車だった。これを少し改良すれば、いつでも好きなときに生放送することが可能になる。アサシンが生前に一度使用した手口だ。……メッセージは、ただ単に"joke"にすぎない。 「俺は気づいてんだぜ。お前さんの心に潜む怪物をな。それに引かれて、俺はここに来たんだ。俺とあんたは同類さ」 違う!俺はあんたとは違う!ロックは無意識にアサシンの言葉を否定していた。 肯定するほど、彼はまだ染まっていないし、染められていない。 「"アッチ"側にいるつもりで物を言うな!アンタは違うだろ!たとえそうありたいと思っていたとしてもな」 アサシンは続けて語る。ステップ ターンを踏みながら、一流のコメディアンのように。 「そうとも! 教会の中じゃゲスな事を想像しろ! ホワイトハウスにゃ正直さを教えてやれ! 会ったこともない奴に、使われてもいない言葉で手紙を出せ! 子供の額にゃ、卑猥な文句を書きなぐれ! クレジットカードは捨てて、ハイヒールを履け! 精神病院のドアは開いてるぜ! お上品な郊外を、殺人と強姦で埋め尽くせ! 聖なる狂気よ! 快楽よ満ちよ!あらゆる街路に! 笑え、そうすりゃ 世界も一緒に笑うぜ!」 HA HA HA HA HA HA HA ロックはアサシンに気圧された。その狂気に、その言葉に、そしてある種の羨望で。 アサシンの言葉に嘘はなかった。ロックには、本人もまだ知らない、いわば"悪党の才"がある。 アサシンは、面白いと思った。 まるでバットマンと同じじゃないか。闇にいながら光に居たがる半端者。 丁度いい機会だ。俺が教えてやる。怪物の飼い方を 染めて遊んで晒けださせてやる。 「口が裂けるほど笑わせてやるよ。チェリーボーイのボーイスカウト」 アサシン――ジョーカーは、狂気の笑みでそう語った。 【マスター】 岡島緑郎@BLACK LAGOON 【参加方法】 不明 【マスターとしての願い】 願いはない(と思っているが……) 【能力・技能】 海外との取引が多かったため英語に堪能。日本のヤクザと取引するために来日したバラライカの通訳を勤めるほどに流暢な英語を使いこなす。多少ながらフランス語も体得している。 商工マン時代に得た豊富な知識量からラグーン商会の参謀として、国際情勢に鑑みた作戦立案をすることも。しかし裏の道に関する知識や経験は心許なく、肝心な部分で危機を招いたりしている。 交渉事にも長けており、無断で麻薬の取引をしている組織を牽制する等、ここ一番で度胸を見せることから、バラライカには「良い悪党になれる」と太鼓判を押されている。 【人物背景】 鴨がネギ背負って、ついでに鍋とガスコンロも背負ってきたような兄ちゃん しかし誰よりも腹黒く悪党らしい一面をのぞかせることがある。しかし無自覚 【方針】 聖杯戦争は傍観する アサシン(ジョーカー)はもう放任 【クラス】 アサシン 【真名】 ジョーカー@バットマン 【パラメーター】 筋力C(E) 耐久C(E) 敏捷B(E) 魔力E 幸運B(E) 宝具B 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 気配遮断:B 【保有スキル】 精神汚染:A+ ジョーカーの精神は狂いきっている 専科百般:B+ 多重人格の進化した超正気。固有の人格が定まっておらず、その本質は混沌に満ちている カリスマ:A 反英霊、またはその素質のある存在に対して絶大なカリスマをもつ 破壊工作:B 戦闘の準備段階で相手の戦力を削ぎ落とす才能。 単独行動:B マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 【宝具】 『そのしかめっ面はなんだ?(ノースマイル・スーサイド)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:5 最大補足:1人 ジョーカーの狂気を相手の精神に流し、発狂させる 精神汚染A以上のスキルを持っていなければ防ぐことはできない 『狂気に染められし異常者達(アーカム・ヴィランズ・イン・フリークス)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:10 最大捕捉:10 ゴッサム・シティのヴィランをサーヴァントとして召喚する宝具 ヴィランは一人一人が単独行動:Cランクのスキルをもっており、ある程度なら独立して行動可能 しかし召喚されたヴィランは一部を除きジョーカーに必ずしも従わず、好き勝手に行動することがほとんど。 各自がそれぞれ外部から魔力を補給(魂喰い)すれば長時間現界し続けるが、それをしなければ数時間で消滅する 一度召喚して消滅したヴィランは再度召喚することはできない、また、召喚できるヴィランは最大で10体まで ヴィランはサーヴァントだが固有の宝具は所持していない。しかし、特殊能力や自前の装備はそのまま再現される 『巨躯なる道化師の最終演目 (ジョーカー・タイタン・ラストステージ)』 ランク:B 種別;対人宝具 レンジ:1 最大補足:1 肉体を強化する宝具 ベインの血液から開発されたタイタンを接種し、狂気の巨人に変貌する 筋力、耐久、敏捷のステータスを底上げする。 使用したあとはジョーカーのステータスが下がり、弱体化する 【発動後ステータス】 筋力:A 耐久:A 敏捷:A 魔力:B 幸運:E 【weapon】 笑気ガス 特に好んで使用する。 吸い込むとニッコリ笑顔であの世に行ける。 酸入りの花 胸に飾られた造花。 花弁からは強酸が発射される。 感電装置 主に手袋に付けて使用。 ニッコリ握手で相手は黒焦げあの世逝き。 ピストル 弾丸ではなく旗が飛び出すジョークグッズ。 とはいえ心臓を貫通するするくらいの威力があるので立派に武器になる。 【人物背景】 あのな、ある男が大慌てで病院にかけこんだ。 女房が赤ん坊を産んだんで早く顔をみたかったんだ。 医者は笑顔で返した。 “とてもお元気ですよ。奥さんは元気な男の子を産んで二人は健康そのものです。おめでとう。” 男は花束を抱えて新生児室へとかけこんだ。なのに誰もいない。女房のベッドも空っぽだ。 “先生?” 男が振り向くと医者や看護婦たちがいっせいに腕を広げて叫んだ。 “エイプリルフール!ホントは嫁さん死んじゃった!子供の方も虫の息だよ〜ん!” ……ピエロのような見かけをした残忍な犯罪者。 性格は非常に気まぐれで常にふざけて笑えない冗談を言っているが、短気でプライドが高く狡猾で残忍で卑劣で策略に長けている。 別名「犯罪界の道化貴公子」「アーカム精神病院の王」「憎悪の道化師」とまぁ物騒なあだ名をつけられている。 【サーヴァントとしての願い】 混沌をもたらす 【基本戦術・方針】 破壊と混沌をもたらし、マスターとサーヴァント達で遊ぶ アサシン自身の戦闘能力は低いため、一ヶ所に立て籠る? 入手した移動通信車で適当に参加者にメッセージをおくる マスター(ロック)を悪党に覚醒させる